落語会
4月12日(土曜日)
横浜【にぎわい座】
柳家さん喬独演会
指定席は、【えー10】前から5列目の指定席。
\(^o^)/
良く見えました!
本日の独演会、やはりテーマが有りました。
【若旦那】が出てくる噺。
【湯屋番】
【明烏】
【唐茄子屋政談】
どの若旦那もちょっと変わり種。
【湯屋番】の若旦那は・・・
放蕩が過ぎて、勘当され、大工の熊五郎の家に居候。熊五郎のツテで湯屋に奉公する事になるが・・・
勤め先の湯屋でも相変わらずの好き勝手のし放題(外回りで、湯を沸かす為の薪集めの仕事を嫌がり、銭湯の煙突掃除の仕事を嫌がり)挙げ句の果てに、湯屋の旦那が用事の為、番台から降りた時、ちゃっかり、番台に座り込む!
しかし、残念ながら、女湯には誰も居ない。
居るのは、男湯ばかり・・・
ここから、若旦那が妄想族に・・・
自分が芝居の役者かのような想定にして、良い男気取り。
妄想の中で、女湯に来たお客にチヤホヤされる妄想をしたり?
湯屋に来たお客の家の前を通り、女中に声を掛けられ家に上がりこみ、女主人と差しつ差されつお酒を飲む妄想?
挙げ句の果てには・・・その女主人としっぽりと寝屋を共にと・・・
妄想はどんどん膨れ上がる一方。
妄想の世界から引き戻されるのは、男湯のお客が帰る時。
『俺の下駄がないじゃねいかぃ〜!』
『どれでも、好きなの履いて帰りな!』
『それじゃ〜その下駄の持ち主が困るだろぅ〜!』
『その人には、また別の下駄を履いて帰ってもらうから』
『じゃ〜最後の客はどうなるんだぃ?』
『裸足で帰ってもらいます』
なんともまぁ〜いい加減な・・・
一転【明烏】の若旦那は・・・
絵にかいたような、真面目な若旦那。
家では、本ばかり読んでいる若旦那。
店を継がせた時の事を考え、大旦那が町内の札付きに、『うちの倅を何とか吉原にでも連れて行ってくれ!』と頼む。
二人の札付きは・・・
若旦那に、『吉原とは、言わず、浅草寺の裏手のご利益の有るお稲荷様へ行こう』と誘う。
一泊するのに、『お籠り』と称して、吉原の楼に上げてしまう!
流石に、堅物の若旦那でもここが、どんなところかは・・・
分かっております。
泣きながら、『一人で帰る』と騒ぎ出す。
それを札付き二人組は、『吉原大門を通った時に、門番の役人に、三人組の身なり風体をチェックされており、三人組で帰れば問題ないが・・・
一人だと怪しまれ、吉原大門で、取り調べにあう』と脅かし・・・
若旦那の帰宅を阻止する!
吉原の楼で、泣いて駄々をこねる若旦那。
花魁からすると、余り経験の無いタイプのお客なので・・・
何か可愛らしい印象を与えられる!
そんな花魁に手を引かれお籠りの三人はそれぞれの部屋に・・・
カラス『カァ〜!』で夜が明けて・・・
札付き二人組は、一晩中花魁に相手にされず!
悔しさ半分、冷やかしに、若旦那の部屋に・・・
なんとまぁ〜若旦那は・・・
花魁にモテモテ!
悔しいったらありゃしない!
『あっしらは、仕事が有るから先に帰りますよ!』と二人組が言うと・・・
若旦那は・・・
『帰れるもんなら、帰ってごらん、大門で二人だと怪しまれるだけだからね!きっと、足止めされるよ♪』
【唐茄子屋政談】
こちらの若旦那は・・・?
放蕩三昧の挙げ句
喜んで勘当される。
家を出る時
『おてんとう様と、白い米は着いてくる。』と啖呵を切って・・・
お店の若旦那という肩書きがあれば♪
吉原の馴染みの花魁も良くしてくれる。
しかし、勘当された若旦那なんて、当然に冷たくされる。
自分の居場所を失った若旦那。
食べる事も出来ず!
余りの空腹に、吾妻橋から飛び込みをしょうと・・・
そこを通りかかった人に助けらる。
それは、なんと、若旦那の伯父さん。
伯父さんは、『心を入れ換えて、伯父さんの言う通りに、真面目に仕事をな!』
伯父さんの家は、【八百屋】を営んでいた。
翌朝、伯父さんは、若旦那に、『店の商品の唐茄子を二十個ばかり担いで、一日売り歩いてこい!』
『えっ!そんなのは・・・格好が良くないじゃ〜ないですか・・・』
『ばかやろ〜それじゃ〜一つも心を入れ換えていないじゃないか!唐茄子を一つ一つ売って歩きゃ〜商売の難しさも金の有りがたみも分かるっていうもんだ!』
伯父さんに言われて、若旦那、不慣れながらも天秤棒に唐茄子を積み行商に出る。
売り歩くなんて商いを経験したことも無い若旦那、次第に荷の重さに耐えられなくなり、躓いた瞬間に『この人殺し!』と荷を放り出してしまう。
そこに丁度いた男が、落ちた唐茄子を拾いながら『どうしたんだい?大丈夫かい?人殺しとは、物騒だな?何か訳でも有るのかい?』
『実は・・・放蕩の挙げ句勘当されて、馴染みの花魁や友人宅に居候しましたが・・・なにもしないで世話になる事も出来ず、隅田川の吾妻橋から飛び込もうとした時、たまたま通りかかった伯父さんに助けてもらった。そして伯父さんの家の商いの唐茄子を朝から売り歩いていますが・・・全く売れない!荷の重さに耐えかねて、放り出してしまったのだ』と訳を話すと・・・
その男は、『じゃ〜オレが二つばかり買おうじゃないか!それにな、長屋のおかみさん連中に話して、買って貰えるようにしょうじゃないか。』
偶然知り合った男の口利きで、二十個有った唐茄子を後二つばかりかりに・・・
長屋のおかみさん方々の人情に感謝しつつ、『あと二つは、自分自身で売ろ!』と決め、売り声の練習をしながら、街中を唐茄子を売りながら歩く
ある長屋に差し掛かると
若旦那を呼び止める声が・・・
『一つ売って下さい、いくらですか?』
若旦那自力で一つの唐茄子を売り上げる。
自分で商いが出来たので・・・
嬉しくなり
『一つ分の値二つどうぞ』と大サービス
一つ自力で唐茄子を売る事が出来、ほっとしたのか?
朝店を出る時、持たされた弁当を思いだし。
この長屋の軒下を借りて、『ここで、弁当をつかわせてください』
若旦那が弁当を食べようとした時、家の中から三・四才の男の子が出てきて
『かぁちゃん〜白い米のおむすびだねぇ〜!』
『今分けてもらった唐茄子を直ぐに炊くから、家の中に入っていな!』
『どぉ〜れ、坊やおむすびをもらってくれるかい?』
『結構ですよ、家の中に入っていな!』
『そう言わずに、おむすびはまだ有りますし・・・』
『すみません!』
『坊やは、お腹をすかしているみたいですね』
『実は・・・うちの亭主は武家で浪人なんですが、西のほうで仕事があると、三月ばかり前に西に向かいました、しばらくすると便りがなくなり、今はどおしているのかすら、わからないのです』
『それは、ご難儀な・・・これは、少ないですが、今日の売り上げです、役にたててください!』
そう言うと、若旦那は売り上げの入った銭袋をおかみさんに渡し、その場をかけ去る。
そこへこの長屋の隠語う大家が現れ!
溜まった棚賃だと言い、若旦那からもらった銭袋をそっくり取り上げられる。
若旦那の好意の金を取り上げられ、気に病んだおかみさんは、長屋の梁に紐を掛け、なんと首吊り自殺を図るが・・・
おむすびを食べた坊やが余りにも『おっかぁ〜おっかぁ〜』と叫ぶもんだから、同じ長屋の人に発見されおかみさんは・・・
助かる!
一旦伯父さんの八百屋に帰った若旦那、伯父さんに『唐茄子は全部売れました!売れた代金はこう言う事情のおかみさんにあげました!』
昨日までの放蕩三昧の若旦那の言葉を、すべて信じ切れなかった伯父さんは、そのおかみさんの家に連れていけと・・・
若旦那と伯父さんがおかみさんと坊やの家に来てみると。
隠語う大家が金を取り上げ事やおかみさんが自殺を図った話を聞き・・・
若旦那は隠語う大家に殴り込み
隠語う大家を殴り怪我をさせる。
当然、隠語う大家はお上に『恐れながら』と訴える。
しかし、良く調べると・・・
隠語う大家はキツイお叱りを受け
おかみさんと坊やは、八百屋の伯父さんの長屋に引き取られ
若旦那は情のあることをしたとお上から誉められ、尚且つ実家の勘当も解かれた。
By HB
横浜【にぎわい座】
柳家さん喬独演会
指定席は、【えー10】前から5列目の指定席。
\(^o^)/
良く見えました!
本日の独演会、やはりテーマが有りました。
【若旦那】が出てくる噺。
【湯屋番】
【明烏】
【唐茄子屋政談】
どの若旦那もちょっと変わり種。
【湯屋番】の若旦那は・・・
放蕩が過ぎて、勘当され、大工の熊五郎の家に居候。熊五郎のツテで湯屋に奉公する事になるが・・・
勤め先の湯屋でも相変わらずの好き勝手のし放題(外回りで、湯を沸かす為の薪集めの仕事を嫌がり、銭湯の煙突掃除の仕事を嫌がり)挙げ句の果てに、湯屋の旦那が用事の為、番台から降りた時、ちゃっかり、番台に座り込む!
しかし、残念ながら、女湯には誰も居ない。
居るのは、男湯ばかり・・・
ここから、若旦那が妄想族に・・・
自分が芝居の役者かのような想定にして、良い男気取り。
妄想の中で、女湯に来たお客にチヤホヤされる妄想をしたり?
湯屋に来たお客の家の前を通り、女中に声を掛けられ家に上がりこみ、女主人と差しつ差されつお酒を飲む妄想?
挙げ句の果てには・・・その女主人としっぽりと寝屋を共にと・・・
妄想はどんどん膨れ上がる一方。
妄想の世界から引き戻されるのは、男湯のお客が帰る時。
『俺の下駄がないじゃねいかぃ〜!』
『どれでも、好きなの履いて帰りな!』
『それじゃ〜その下駄の持ち主が困るだろぅ〜!』
『その人には、また別の下駄を履いて帰ってもらうから』
『じゃ〜最後の客はどうなるんだぃ?』
『裸足で帰ってもらいます』
なんともまぁ〜いい加減な・・・
一転【明烏】の若旦那は・・・
絵にかいたような、真面目な若旦那。
家では、本ばかり読んでいる若旦那。
店を継がせた時の事を考え、大旦那が町内の札付きに、『うちの倅を何とか吉原にでも連れて行ってくれ!』と頼む。
二人の札付きは・・・
若旦那に、『吉原とは、言わず、浅草寺の裏手のご利益の有るお稲荷様へ行こう』と誘う。
一泊するのに、『お籠り』と称して、吉原の楼に上げてしまう!
流石に、堅物の若旦那でもここが、どんなところかは・・・
分かっております。
泣きながら、『一人で帰る』と騒ぎ出す。
それを札付き二人組は、『吉原大門を通った時に、門番の役人に、三人組の身なり風体をチェックされており、三人組で帰れば問題ないが・・・
一人だと怪しまれ、吉原大門で、取り調べにあう』と脅かし・・・
若旦那の帰宅を阻止する!
吉原の楼で、泣いて駄々をこねる若旦那。
花魁からすると、余り経験の無いタイプのお客なので・・・
何か可愛らしい印象を与えられる!
そんな花魁に手を引かれお籠りの三人はそれぞれの部屋に・・・
カラス『カァ〜!』で夜が明けて・・・
札付き二人組は、一晩中花魁に相手にされず!
悔しさ半分、冷やかしに、若旦那の部屋に・・・
なんとまぁ〜若旦那は・・・
花魁にモテモテ!
悔しいったらありゃしない!
『あっしらは、仕事が有るから先に帰りますよ!』と二人組が言うと・・・
若旦那は・・・
『帰れるもんなら、帰ってごらん、大門で二人だと怪しまれるだけだからね!きっと、足止めされるよ♪』
【唐茄子屋政談】
こちらの若旦那は・・・?
放蕩三昧の挙げ句
喜んで勘当される。
家を出る時
『おてんとう様と、白い米は着いてくる。』と啖呵を切って・・・
お店の若旦那という肩書きがあれば♪
吉原の馴染みの花魁も良くしてくれる。
しかし、勘当された若旦那なんて、当然に冷たくされる。
自分の居場所を失った若旦那。
食べる事も出来ず!
余りの空腹に、吾妻橋から飛び込みをしょうと・・・
そこを通りかかった人に助けらる。
それは、なんと、若旦那の伯父さん。
伯父さんは、『心を入れ換えて、伯父さんの言う通りに、真面目に仕事をな!』
伯父さんの家は、【八百屋】を営んでいた。
翌朝、伯父さんは、若旦那に、『店の商品の唐茄子を二十個ばかり担いで、一日売り歩いてこい!』
『えっ!そんなのは・・・格好が良くないじゃ〜ないですか・・・』
『ばかやろ〜それじゃ〜一つも心を入れ換えていないじゃないか!唐茄子を一つ一つ売って歩きゃ〜商売の難しさも金の有りがたみも分かるっていうもんだ!』
伯父さんに言われて、若旦那、不慣れながらも天秤棒に唐茄子を積み行商に出る。
売り歩くなんて商いを経験したことも無い若旦那、次第に荷の重さに耐えられなくなり、躓いた瞬間に『この人殺し!』と荷を放り出してしまう。
そこに丁度いた男が、落ちた唐茄子を拾いながら『どうしたんだい?大丈夫かい?人殺しとは、物騒だな?何か訳でも有るのかい?』
『実は・・・放蕩の挙げ句勘当されて、馴染みの花魁や友人宅に居候しましたが・・・なにもしないで世話になる事も出来ず、隅田川の吾妻橋から飛び込もうとした時、たまたま通りかかった伯父さんに助けてもらった。そして伯父さんの家の商いの唐茄子を朝から売り歩いていますが・・・全く売れない!荷の重さに耐えかねて、放り出してしまったのだ』と訳を話すと・・・
その男は、『じゃ〜オレが二つばかり買おうじゃないか!それにな、長屋のおかみさん連中に話して、買って貰えるようにしょうじゃないか。』
偶然知り合った男の口利きで、二十個有った唐茄子を後二つばかりかりに・・・
長屋のおかみさん方々の人情に感謝しつつ、『あと二つは、自分自身で売ろ!』と決め、売り声の練習をしながら、街中を唐茄子を売りながら歩く
ある長屋に差し掛かると
若旦那を呼び止める声が・・・
『一つ売って下さい、いくらですか?』
若旦那自力で一つの唐茄子を売り上げる。
自分で商いが出来たので・・・
嬉しくなり
『一つ分の値二つどうぞ』と大サービス
一つ自力で唐茄子を売る事が出来、ほっとしたのか?
朝店を出る時、持たされた弁当を思いだし。
この長屋の軒下を借りて、『ここで、弁当をつかわせてください』
若旦那が弁当を食べようとした時、家の中から三・四才の男の子が出てきて
『かぁちゃん〜白い米のおむすびだねぇ〜!』
『今分けてもらった唐茄子を直ぐに炊くから、家の中に入っていな!』
『どぉ〜れ、坊やおむすびをもらってくれるかい?』
『結構ですよ、家の中に入っていな!』
『そう言わずに、おむすびはまだ有りますし・・・』
『すみません!』
『坊やは、お腹をすかしているみたいですね』
『実は・・・うちの亭主は武家で浪人なんですが、西のほうで仕事があると、三月ばかり前に西に向かいました、しばらくすると便りがなくなり、今はどおしているのかすら、わからないのです』
『それは、ご難儀な・・・これは、少ないですが、今日の売り上げです、役にたててください!』
そう言うと、若旦那は売り上げの入った銭袋をおかみさんに渡し、その場をかけ去る。
そこへこの長屋の隠語う大家が現れ!
溜まった棚賃だと言い、若旦那からもらった銭袋をそっくり取り上げられる。
若旦那の好意の金を取り上げられ、気に病んだおかみさんは、長屋の梁に紐を掛け、なんと首吊り自殺を図るが・・・
おむすびを食べた坊やが余りにも『おっかぁ〜おっかぁ〜』と叫ぶもんだから、同じ長屋の人に発見されおかみさんは・・・
助かる!
一旦伯父さんの八百屋に帰った若旦那、伯父さんに『唐茄子は全部売れました!売れた代金はこう言う事情のおかみさんにあげました!』
昨日までの放蕩三昧の若旦那の言葉を、すべて信じ切れなかった伯父さんは、そのおかみさんの家に連れていけと・・・
若旦那と伯父さんがおかみさんと坊やの家に来てみると。
隠語う大家が金を取り上げ事やおかみさんが自殺を図った話を聞き・・・
若旦那は隠語う大家に殴り込み
隠語う大家を殴り怪我をさせる。
当然、隠語う大家はお上に『恐れながら』と訴える。
しかし、良く調べると・・・
隠語う大家はキツイお叱りを受け
おかみさんと坊やは、八百屋の伯父さんの長屋に引き取られ
若旦那は情のあることをしたとお上から誉められ、尚且つ実家の勘当も解かれた。
By HB
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