6月7日落語会2
柳家 小三治師匠 【千早ふる】
マクラでは・・・
小三治:『よくぞお集まり頂きまして、ありがとうございます♪
\(^o^)/
大入満員で・・・紅白の大入袋が配られました♪
中身は、大した事ないんですが・・・♪
\(^o^)/
こういう時代ですから・・・
何を話したら・・・
こちらから(お客様に)うかがいます、何を期待しています?
\(^o^)/
今日は、どういう話になるのか?
本寸法をずいぶんと、やっていませんからネ♪
訳が分からずに・・・始まり・・・♪
訳が分からずに・・・終る・・・♪
\(^o^)/
ZERO ホールは、人気のないホールなんですか?
『(小三治の落語会)いつもは、取れないチケットが、今日のこちらでの会は、チケットが手に入った』って・・・お喜びの声が・・・♪』
\(^o^)/
当方も、小三治師匠に会えるのは、1月7日の国立演芸場においての、新春国立名人会以来ですから♪
\(^o^)/
小三治:『一番最初に高座に上がったのが(小かじさん)・・・二つ目になった?
どっちでも・・・(いいや)♪
\(^o^)/
私も・・・19歳でこの世界に入りました♪
もうじき、60年になります♪
入って来たときは、『それらしくやらなきゃ♪』って・・・
\(^o^)/
ご隠居と八っあんが出てくる【道灌】を一番最初に習いました♪
【道灌】を教わった時・・・困りました!
『面白くない!』んです・・・
\(>_<)/
しかし、師匠の小さんが、【道灌】を寄席でやると・・・面白いんです・・・!
舞台袖で、小さんの【道灌】を聞いていまして、噺の『ここがウケル!』って・・・
ですので、私が高座に上がった時に、道灌の噺の同じ所をウケルように、力を込めて『ワッ♪』ってやりましたが・・・上手くいかない!シラケるんです!
\(>_<)/
(一方)【粗忽長屋】って噺は、面白い噺でして・・・
最初から終いまで面白い事だらけなんです♪
ただ・・・他の人が【粗忽長屋】をやってもウケないんです!
私だけがウケルんです♪
才能の違いですかネ♪\(^o^)/』
小三治:『ある時、師匠の小さんの前で『やってみろ!』って言われ、一席やりましたが・・・
小さん:『お前の噺は・・・面白くねぇなぁ〜!』って・・・
\(>_<)/
『(噺の)どこをどうやったら・・・面白くなるか』
『ここを、こうやってみな!』って・・・言ってくれませんでした!
\(>_<)/
同時期に、私は、圓生師匠からも噺を教わっていました・・・♪
圓生師匠は、噺を『こうこう、やりなさい』って・・・教えて下さいましたが・・・
師匠の小さんは『面白くねぇなぁ〜!』だけで・・・
(こちらは)立ち直れませんよ!
\(>_<)/
『お前の噺は面白くねぇなぁ〜!』ですと・・・
(面白くないのは)私の噺、全部でしょ?
\(>_<)/
この話を始めると・・・2時間くらいかかるんで・・・♪』
\(>_<)/
小三治:『私・・・噺を覚えるのが・・・遅いんで・・・
私の同級生のつばめさん・・・
教わる噺・・・三回目には、覚えていました・・・
\(>_<)/
私は、一ヶ月も・・・
同じように教えて貰った噺でも覚えるのに違いが・・・
(覚えるのに時間がかかるのは)前座時分だけでなく・・・二つ目になっても・・・
病気のせいかもしれません・・・
何とか症候群って・・・いうんでしょうね♪
私の息子・・・自動車の模型を作るんです♪
作るのが・・・遅い!なかなか出来ないんです!
ある時、妹が・・・(妹は、私の娘なんですけどね♪)
妹:『いつになったら(兄の模型が)出来るか分かんない!』って・・・
そう言われて、息子の作っている自動車の模型を見たら・・・
ある人に言わせると【天才だ!】って・・・
それくらい、自動車の運転席の部品など・・・
スピードメーターやら、走行距離やらの細かい所をキチッと・・・作っていました!
一番最初に習いました【道灌】・・・
八:『ご隠居♪こんちは〜♪』
隠:『おぉ〜♪誰かと思えば八っあんかい?』って・・・このシーンが頭にデザインされていないと・・・出来ない!
私が27歳でカミサンが24歳・・・
真打ちになる前ですが・・・
この【道灌】の冒頭の部分を自宅の部屋で稽古していました・・・
先に進まないんで・・・
(狭い部屋なので稽古を聞いていた)カミサンが・・・言いました『イライラする!なんで先に進まないの?』\(>_<)/って・・・
八っあんがご隠居を訪ねた時・・・
天気?
気温?
下駄なのか雪駄なのか?
開けた戸は、どんな引き戸なのか?
ご隠居と八っあんの距離感は?
って・・・♪
ほかの人は、スムーズに噺を覚えるが・・・
私は・・・進まない!』
この話に小三治師匠の名人たる所以を垣間見たような?
\(^o^)/
小三治:『真打ちになって、NHK でお好み演芸会って大喜利の番組に出ました♪
日本テレビでは、笑点が・・・
『何故?笑点だけが続いているのか?』
当時の笑点では、歌丸と小圓遊が・・・口喧嘩をしていて・・・ウケていた!
それをNHK のお好み演芸会でも、『誰かにやらせなさい!』って・・・言われ・・・
『それじゃ〜心が入っていないし、噺家の実力が着かないんじゃない?』って思いました♪』
そんな小三治師匠に、笑点メンバーにって溢れ話をしていると・・・
舞台袖から・・・
舞台袖:『8:20になります』
小三治:『そんな事ないだろ〜♪
今日は、10:00までだって?』
\(^o^)/
もう少し、お話を・・・って舞台袖に了承させて・・・
本日の一番の強烈な心に残る言葉が・・・
小三治:『その言葉を言葉として、覚えられない!が・・・その(言葉の)心なら・・・覚えられる!』
\(^o^)/
言葉に対する思い入れを聞いた後に・・・
小三治:『そんな私が、TBS の生放送の司会に・・・♪
一番最初は、役者の女性とのコンビで・・・
あの方は、割り振った台詞はOK でしたが・・・
アドリブは・・・ダメでした!
その後に、見城見栄子さんが相方に・・・
この人は・・・頭が良かった!
お笑いスタジオっていう番組は、けっこうつづきまして・・・
見城さんとやっているときは、見城さん・・・頼りがいがありました♪
その後に、伊東四郎さんや小松政夫さんらと、一年半お芝居をする事に・・・地獄の責め苦でした!』
\(^o^)/
小三治:『ラジオ番組にも・・・
ラジオ東海で、三時間一人きりで、おしゃべりを・・・
見城見栄子さんは・・・いません!』
\(>_<)/
見城さん・・・よっぽど頼りになっていたんでしょうネ♪
\(^o^)/
小三治:『ラジオの放送で、6〜7秒無言でいると・・・
(放送事故だと)警告が・・・『グググゥ〜』って・・・
この警告を・・・何べんやった事か・・・
『グググゥ〜』って警告が鳴ると・・・警備員が『大丈夫ですか?』って飛んでくるんです!
無言にならない・・・そこで、助けになったのが、落語のマクラです!』
\(^o^)/
こういう変遷をへて、小三治師匠のマクラが確立されていったんですか・・・?
\(^o^)/
小三治:『(ラジオの仕事)自分の性に合っていない・・・辛いものでした!』
\(>_<)/
小三治:『(本日の私の高座)始まって・・・ここまで何やってたんですかね♪
\(^o^)/
お客様も『プィ!』ってすれば良いのに・・・
(お客様方)優しいんですね♪』
\(^o^)/
ここまで、ご機嫌に話をされていた小三治師匠・・・
高座前の湯飲みを手に取り・・・
小三治:『茶碗の持ち方・・・変でしょ?』
???
小三治:『右手に力が入らないんです!
ですので・・・
蕎麦を食べる仕草が出来ない!
チケッと右手を支えれば、出来るんですが・・・♪
離すと・・・ダメで・・・
噺の【長短】で・・・
長さんが、饅頭を二つに割って両手に・・・
右手の饅頭は・・・
(頭を下げて)お迎えに行かなきゃ・・・♪』
って・・・小三治師匠、右手の饅頭をお迎えにいくアクションを実演してくださる♪
\(^o^)/
小三治:『時間?』
って再び、舞台袖に時間の確認を・・・
小三治:『おしまいの時間は・・・過ぎてます?
あと・・・15分・・・♪』
こんなマクラから噺【千早ふる】に・・・
小三治師匠では、初めましてになる噺です♪
マクラで、仰っていた事全て含め、どんだけ稽古を重ねて、確立した【千早ふる】なのか・・・
そんな事を噛みしめながら・・・
ゲラゲラ笑いながら噺を・・・
とっても楽しく、心に残る高座でした♪
\(^o^)/
By HB
マクラでは・・・
小三治:『よくぞお集まり頂きまして、ありがとうございます♪
\(^o^)/
大入満員で・・・紅白の大入袋が配られました♪
中身は、大した事ないんですが・・・♪
\(^o^)/
こういう時代ですから・・・
何を話したら・・・
こちらから(お客様に)うかがいます、何を期待しています?
\(^o^)/
今日は、どういう話になるのか?
本寸法をずいぶんと、やっていませんからネ♪
訳が分からずに・・・始まり・・・♪
訳が分からずに・・・終る・・・♪
\(^o^)/
ZERO ホールは、人気のないホールなんですか?
『(小三治の落語会)いつもは、取れないチケットが、今日のこちらでの会は、チケットが手に入った』って・・・お喜びの声が・・・♪』
\(^o^)/
当方も、小三治師匠に会えるのは、1月7日の国立演芸場においての、新春国立名人会以来ですから♪
\(^o^)/
小三治:『一番最初に高座に上がったのが(小かじさん)・・・二つ目になった?
どっちでも・・・(いいや)♪
\(^o^)/
私も・・・19歳でこの世界に入りました♪
もうじき、60年になります♪
入って来たときは、『それらしくやらなきゃ♪』って・・・
\(^o^)/
ご隠居と八っあんが出てくる【道灌】を一番最初に習いました♪
【道灌】を教わった時・・・困りました!
『面白くない!』んです・・・
\(>_<)/
しかし、師匠の小さんが、【道灌】を寄席でやると・・・面白いんです・・・!
舞台袖で、小さんの【道灌】を聞いていまして、噺の『ここがウケル!』って・・・
ですので、私が高座に上がった時に、道灌の噺の同じ所をウケルように、力を込めて『ワッ♪』ってやりましたが・・・上手くいかない!シラケるんです!
\(>_<)/
(一方)【粗忽長屋】って噺は、面白い噺でして・・・
最初から終いまで面白い事だらけなんです♪
ただ・・・他の人が【粗忽長屋】をやってもウケないんです!
私だけがウケルんです♪
才能の違いですかネ♪\(^o^)/』
小三治:『ある時、師匠の小さんの前で『やってみろ!』って言われ、一席やりましたが・・・
小さん:『お前の噺は・・・面白くねぇなぁ〜!』って・・・
\(>_<)/
『(噺の)どこをどうやったら・・・面白くなるか』
『ここを、こうやってみな!』って・・・言ってくれませんでした!
\(>_<)/
同時期に、私は、圓生師匠からも噺を教わっていました・・・♪
圓生師匠は、噺を『こうこう、やりなさい』って・・・教えて下さいましたが・・・
師匠の小さんは『面白くねぇなぁ〜!』だけで・・・
(こちらは)立ち直れませんよ!
\(>_<)/
『お前の噺は面白くねぇなぁ〜!』ですと・・・
(面白くないのは)私の噺、全部でしょ?
\(>_<)/
この話を始めると・・・2時間くらいかかるんで・・・♪』
\(>_<)/
小三治:『私・・・噺を覚えるのが・・・遅いんで・・・
私の同級生のつばめさん・・・
教わる噺・・・三回目には、覚えていました・・・
\(>_<)/
私は、一ヶ月も・・・
同じように教えて貰った噺でも覚えるのに違いが・・・
(覚えるのに時間がかかるのは)前座時分だけでなく・・・二つ目になっても・・・
病気のせいかもしれません・・・
何とか症候群って・・・いうんでしょうね♪
私の息子・・・自動車の模型を作るんです♪
作るのが・・・遅い!なかなか出来ないんです!
ある時、妹が・・・(妹は、私の娘なんですけどね♪)
妹:『いつになったら(兄の模型が)出来るか分かんない!』って・・・
そう言われて、息子の作っている自動車の模型を見たら・・・
ある人に言わせると【天才だ!】って・・・
それくらい、自動車の運転席の部品など・・・
スピードメーターやら、走行距離やらの細かい所をキチッと・・・作っていました!
一番最初に習いました【道灌】・・・
八:『ご隠居♪こんちは〜♪』
隠:『おぉ〜♪誰かと思えば八っあんかい?』って・・・このシーンが頭にデザインされていないと・・・出来ない!
私が27歳でカミサンが24歳・・・
真打ちになる前ですが・・・
この【道灌】の冒頭の部分を自宅の部屋で稽古していました・・・
先に進まないんで・・・
(狭い部屋なので稽古を聞いていた)カミサンが・・・言いました『イライラする!なんで先に進まないの?』\(>_<)/って・・・
八っあんがご隠居を訪ねた時・・・
天気?
気温?
下駄なのか雪駄なのか?
開けた戸は、どんな引き戸なのか?
ご隠居と八っあんの距離感は?
って・・・♪
ほかの人は、スムーズに噺を覚えるが・・・
私は・・・進まない!』
この話に小三治師匠の名人たる所以を垣間見たような?
\(^o^)/
小三治:『真打ちになって、NHK でお好み演芸会って大喜利の番組に出ました♪
日本テレビでは、笑点が・・・
『何故?笑点だけが続いているのか?』
当時の笑点では、歌丸と小圓遊が・・・口喧嘩をしていて・・・ウケていた!
それをNHK のお好み演芸会でも、『誰かにやらせなさい!』って・・・言われ・・・
『それじゃ〜心が入っていないし、噺家の実力が着かないんじゃない?』って思いました♪』
そんな小三治師匠に、笑点メンバーにって溢れ話をしていると・・・
舞台袖から・・・
舞台袖:『8:20になります』
小三治:『そんな事ないだろ〜♪
今日は、10:00までだって?』
\(^o^)/
もう少し、お話を・・・って舞台袖に了承させて・・・
本日の一番の強烈な心に残る言葉が・・・
小三治:『その言葉を言葉として、覚えられない!が・・・その(言葉の)心なら・・・覚えられる!』
\(^o^)/
言葉に対する思い入れを聞いた後に・・・
小三治:『そんな私が、TBS の生放送の司会に・・・♪
一番最初は、役者の女性とのコンビで・・・
あの方は、割り振った台詞はOK でしたが・・・
アドリブは・・・ダメでした!
その後に、見城見栄子さんが相方に・・・
この人は・・・頭が良かった!
お笑いスタジオっていう番組は、けっこうつづきまして・・・
見城さんとやっているときは、見城さん・・・頼りがいがありました♪
その後に、伊東四郎さんや小松政夫さんらと、一年半お芝居をする事に・・・地獄の責め苦でした!』
\(^o^)/
小三治:『ラジオ番組にも・・・
ラジオ東海で、三時間一人きりで、おしゃべりを・・・
見城見栄子さんは・・・いません!』
\(>_<)/
見城さん・・・よっぽど頼りになっていたんでしょうネ♪
\(^o^)/
小三治:『ラジオの放送で、6〜7秒無言でいると・・・
(放送事故だと)警告が・・・『グググゥ〜』って・・・
この警告を・・・何べんやった事か・・・
『グググゥ〜』って警告が鳴ると・・・警備員が『大丈夫ですか?』って飛んでくるんです!
無言にならない・・・そこで、助けになったのが、落語のマクラです!』
\(^o^)/
こういう変遷をへて、小三治師匠のマクラが確立されていったんですか・・・?
\(^o^)/
小三治:『(ラジオの仕事)自分の性に合っていない・・・辛いものでした!』
\(>_<)/
小三治:『(本日の私の高座)始まって・・・ここまで何やってたんですかね♪
\(^o^)/
お客様も『プィ!』ってすれば良いのに・・・
(お客様方)優しいんですね♪』
\(^o^)/
ここまで、ご機嫌に話をされていた小三治師匠・・・
高座前の湯飲みを手に取り・・・
小三治:『茶碗の持ち方・・・変でしょ?』
???
小三治:『右手に力が入らないんです!
ですので・・・
蕎麦を食べる仕草が出来ない!
チケッと右手を支えれば、出来るんですが・・・♪
離すと・・・ダメで・・・
噺の【長短】で・・・
長さんが、饅頭を二つに割って両手に・・・
右手の饅頭は・・・
(頭を下げて)お迎えに行かなきゃ・・・♪』
って・・・小三治師匠、右手の饅頭をお迎えにいくアクションを実演してくださる♪
\(^o^)/
小三治:『時間?』
って再び、舞台袖に時間の確認を・・・
小三治:『おしまいの時間は・・・過ぎてます?
あと・・・15分・・・♪』
こんなマクラから噺【千早ふる】に・・・
小三治師匠では、初めましてになる噺です♪
マクラで、仰っていた事全て含め、どんだけ稽古を重ねて、確立した【千早ふる】なのか・・・
そんな事を噛みしめながら・・・
ゲラゲラ笑いながら噺を・・・
とっても楽しく、心に残る高座でした♪
\(^o^)/
By HB
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