11月12日落語会2
喜多八師匠、一旦舞台袖に引っ込み、直ぐに再登場!
年賀葉書が売り出され始めたそうですね。これから、年末にかけて、慌ただしくなります。
年末の大晦日といえば・・・
江戸時代には、掛け取りがありました。
この掛け取り、年に二回あったのですが。
『大晦日、首でも取ってくる気なり』
『大晦日、首で良ければやる気なり』
『大晦日、猫はとうとう蹴られけり』
『大晦日、どう考えても大晦日』
『年明けて、今年もあるぞ大晦日』
こんな句を披露して、落語【睨み返し】へ・・・
貧乏長屋の夫婦もん、年末の大晦日に売掛の回収者からどうやったら逃げ切れるか・・・
噺前半の対薪屋は、口八丁に撃破!
挙げ句に、受取までもらい、支払いを済ませた事に・・・
薪屋さんかわいそ〜!
『年明けになって、銭が出来れば、すまなかったなと言って、ちゃ〜と払うよ♪』とおかみさんに話しているところで、救われますが・・・
後半の借金の言い訳屋さんの場目では、借金の言い訳屋が登場するとき『借金の〜言い訳〜』と売り声?もどきでの登場。
この『借金の〜言い訳〜』がどうも、当方の耳に残ってしまいまして・・・
当日や翌日、このフレーズが出てきて・・・
一人ニヤニヤしてしまいます。
売掛回収者の中には、『郡山剛蔵』(小三治師匠の本名)も出てくるし・・・
喜多八師匠ならではの、【睨み返し】を楽しみました♪
仲入り
マジックジェミー
【マジック】
このマジシャンって、日本人?
舞台の上で、英語を連発!
しっかり客いじりをしながら、笑いを・・・
柳家 喜多八師匠
【妾馬】
大家さんが八五郎を探しているシーンから・・・
八五郎が居そうな処に大家が探しにくる。
悪い事をしていないのに、条件反射的に隠れる八五郎。
その場に居た若い衆に『八五郎は?』
若い衆はそろって『八五郎は、居ませんよ!』
ただ一人与太郎だけが、『ここにも居ないよ♪押入れにも居ないよ♪』なんて言うもんだから、結局大家に見つかる八五郎。
喜多八師匠の噺で、与太郎が登場する噺って初めて聞いた♪
この、ワンシーンだけでしたがね・・・
大:『大変な事になったよ!』
八:『食い逃げでもしたの?』
などと呑気な対応な八五郎。
大:『妹のお鶴が、お大名のお目に留まった!お前はこの事を承知するのか?』
八:『???』
大:『長屋からそんな者が出るなんて、大したものだ、おい!八!支度金がきっと出るぞ・・・そうだなぁ〜300両ぐれいかな?』
八:『是非行ってもらおうじゃねいか!ババアもついでに・・・』
金が貰えると分かると現金な反応になる八。
大:『もしかすると、お前・・・士分になれるかも知れないぞ!』
八:『士分?さむれえの事かい?前から腰に二本差してみたかったんだ・・・二本差したら、何か切ってみたいね!まず最初に、お前だよ・・・大家!』
そんなこんなで、お大名に請われてお鶴は屋敷に上がる。
しばらくすると、また大家が八五郎を探している。
今度は、屋敷に上がったお鶴が男の子を産んだとの知らせが・・・
お屋敷の方では、お世取りが生まれたと大喜び。
大:『お鶴が、お世取りをお産みになって、今じゃお鶴の方様だ!』
八:『???』
大:『お鶴の方様が、男子出生(ダンシシュッショウ)だ、だから・・・お世取りをお産みになったんだよ!』
八:『ダンシシュッショウって・・・戒名?』
大:『男の子をお産みになったんだ!』
八:『・・・』
大:『お殿様も、お世取りだから、大喜びだぁ〜また、お目録を頂けるぞ!』
八:『お鶴が、お屋敷に上がった時に貰った金で、大家さんとこの店賃まとめていっぺんに払っただろ!またくれるのかい?』
大:『今度は、お殿様が直接お会いしてくださるそうだぞ!』
八:『面倒くさいなぁ〜』
大:『そう言わずに・・・但し、言葉使いは丁寧にしないとダメだぞ!なんでも【お】を付けて、最後には【奉る】を付けるんだ!向こうへ行ったら、『田中三太夫様にお目もじ願いたい』そう言えば、向こうの方で万事全てやってくれるよ。』
ここまでの場目で、大家のお鶴に対する呼び方の変化?
長屋の店子の娘お鶴から、お大名のお鶴の方様へ・・・
この辺りの設定まで、細部に意識して?噺を語っている。
流石は、喜多八師匠。
お鶴が上がった大名屋敷へ、大家の紋付き羽織を借りて出向いた八五郎。
門前での門番とのやり取りや田中三太夫さんとのやり取りとコミカルに噺は進行していきます。
お殿様の前では、大家に言われた丁寧な言葉がくっついてしまい『おったてまつります♪』
これは・・・笑えました♪
噺家さんによっては、後半の八五郎とお鶴との対面、語らいで、必要以上に人情噺っぽく演出する方もいらっしゃる・・・?
喜多八師匠の【妾馬】はそのシーンはサラリと、あくまでも滑稽噺に徹した構成になっている?
やはり、喜多八師匠いいなぁ〜♪
再確認できた一席でした。
By HB
年賀葉書が売り出され始めたそうですね。これから、年末にかけて、慌ただしくなります。
年末の大晦日といえば・・・
江戸時代には、掛け取りがありました。
この掛け取り、年に二回あったのですが。
『大晦日、首でも取ってくる気なり』
『大晦日、首で良ければやる気なり』
『大晦日、猫はとうとう蹴られけり』
『大晦日、どう考えても大晦日』
『年明けて、今年もあるぞ大晦日』
こんな句を披露して、落語【睨み返し】へ・・・
貧乏長屋の夫婦もん、年末の大晦日に売掛の回収者からどうやったら逃げ切れるか・・・
噺前半の対薪屋は、口八丁に撃破!
挙げ句に、受取までもらい、支払いを済ませた事に・・・
薪屋さんかわいそ〜!
『年明けになって、銭が出来れば、すまなかったなと言って、ちゃ〜と払うよ♪』とおかみさんに話しているところで、救われますが・・・
後半の借金の言い訳屋さんの場目では、借金の言い訳屋が登場するとき『借金の〜言い訳〜』と売り声?もどきでの登場。
この『借金の〜言い訳〜』がどうも、当方の耳に残ってしまいまして・・・
当日や翌日、このフレーズが出てきて・・・
一人ニヤニヤしてしまいます。
売掛回収者の中には、『郡山剛蔵』(小三治師匠の本名)も出てくるし・・・
喜多八師匠ならではの、【睨み返し】を楽しみました♪
仲入り
マジックジェミー
【マジック】
このマジシャンって、日本人?
舞台の上で、英語を連発!
しっかり客いじりをしながら、笑いを・・・
柳家 喜多八師匠
【妾馬】
大家さんが八五郎を探しているシーンから・・・
八五郎が居そうな処に大家が探しにくる。
悪い事をしていないのに、条件反射的に隠れる八五郎。
その場に居た若い衆に『八五郎は?』
若い衆はそろって『八五郎は、居ませんよ!』
ただ一人与太郎だけが、『ここにも居ないよ♪押入れにも居ないよ♪』なんて言うもんだから、結局大家に見つかる八五郎。
喜多八師匠の噺で、与太郎が登場する噺って初めて聞いた♪
この、ワンシーンだけでしたがね・・・
大:『大変な事になったよ!』
八:『食い逃げでもしたの?』
などと呑気な対応な八五郎。
大:『妹のお鶴が、お大名のお目に留まった!お前はこの事を承知するのか?』
八:『???』
大:『長屋からそんな者が出るなんて、大したものだ、おい!八!支度金がきっと出るぞ・・・そうだなぁ〜300両ぐれいかな?』
八:『是非行ってもらおうじゃねいか!ババアもついでに・・・』
金が貰えると分かると現金な反応になる八。
大:『もしかすると、お前・・・士分になれるかも知れないぞ!』
八:『士分?さむれえの事かい?前から腰に二本差してみたかったんだ・・・二本差したら、何か切ってみたいね!まず最初に、お前だよ・・・大家!』
そんなこんなで、お大名に請われてお鶴は屋敷に上がる。
しばらくすると、また大家が八五郎を探している。
今度は、屋敷に上がったお鶴が男の子を産んだとの知らせが・・・
お屋敷の方では、お世取りが生まれたと大喜び。
大:『お鶴が、お世取りをお産みになって、今じゃお鶴の方様だ!』
八:『???』
大:『お鶴の方様が、男子出生(ダンシシュッショウ)だ、だから・・・お世取りをお産みになったんだよ!』
八:『ダンシシュッショウって・・・戒名?』
大:『男の子をお産みになったんだ!』
八:『・・・』
大:『お殿様も、お世取りだから、大喜びだぁ〜また、お目録を頂けるぞ!』
八:『お鶴が、お屋敷に上がった時に貰った金で、大家さんとこの店賃まとめていっぺんに払っただろ!またくれるのかい?』
大:『今度は、お殿様が直接お会いしてくださるそうだぞ!』
八:『面倒くさいなぁ〜』
大:『そう言わずに・・・但し、言葉使いは丁寧にしないとダメだぞ!なんでも【お】を付けて、最後には【奉る】を付けるんだ!向こうへ行ったら、『田中三太夫様にお目もじ願いたい』そう言えば、向こうの方で万事全てやってくれるよ。』
ここまでの場目で、大家のお鶴に対する呼び方の変化?
長屋の店子の娘お鶴から、お大名のお鶴の方様へ・・・
この辺りの設定まで、細部に意識して?噺を語っている。
流石は、喜多八師匠。
お鶴が上がった大名屋敷へ、大家の紋付き羽織を借りて出向いた八五郎。
門前での門番とのやり取りや田中三太夫さんとのやり取りとコミカルに噺は進行していきます。
お殿様の前では、大家に言われた丁寧な言葉がくっついてしまい『おったてまつります♪』
これは・・・笑えました♪
噺家さんによっては、後半の八五郎とお鶴との対面、語らいで、必要以上に人情噺っぽく演出する方もいらっしゃる・・・?
喜多八師匠の【妾馬】はそのシーンはサラリと、あくまでも滑稽噺に徹した構成になっている?
やはり、喜多八師匠いいなぁ〜♪
再確認できた一席でした。
By HB
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