紺屋高尾
5月9日(金曜日)
仕事で外回り。
先日、柳家喜多八師匠の落語会【喜多八膝栗毛】で聞いた噺。
【紺屋高尾】の落語のシーンに行ってみました。
\(^o^)/
あくまでも・・・
仕事の途中の移動を上手く利用しただけですからね。
決して、サボった訳ではありません?
場所は・・・JR 神田駅と昭和通りとの間に位地しております、当然染め物屋さんは、現在皆無です?
今は、中規模なビル群の町でオフィス街になっています。
さて、【紺屋高尾】のストーリーは?
神田の紺屋町の染め物職人、久蔵がここ数日仕事場に来ない。
心配した親方の吉兵衛が、仕事場の仲間の職人に久蔵の様子をたずねると・・・
職人仲間が言うには、『ここ数日蒲団にくるまりっぱなしで、飯すら食わない!』
『それじゃ〜見舞ってやるか〜♪』と吉兵衛は久蔵の家にやって来る。
『どうしたんだい?ここ何日も仕事場に来ないじゃなえぃか?具合が悪いなら、医者を呼ぶから・・・』
『あっしの病は・・・医者では治りませんよ、それに草津の湯でもね』
『病気じゃないのかい?じゃ〜どうしたんだい?』
『実は、先日、兄弟子に連れられて、吉原に桜の花見に行ったんですけど・・・そこで、花魁道中なるものを見ました。その花魁道中の中でも、一際綺麗な花魁がいました!高尾太夫に一目惚れしてしまったんす。』
『そら〜大層なもんに惚れちまったなぁ〜?高尾太夫と言えば、傾城・傾国と言われる、いま絶世の太夫じゃないか・・・』
『へぇ〜あっしなんか高尾大夫と一晩でも何とかなるなんて事は、絶対に無理な話ですよね。だから、あっしはもうダメなんですよ』
『バカ野郎〜いくら絶世の太夫だと言っても、そこはそれ!売りもんに買いもんだぁ〜!そうさなぁ〜?腕利きのお前が三年間まじめに働いて、給金を貯めれば、年五両、三年で十五両だ。十五両も有れば!何とかなるぞ!』
『本当ですか?親方』
ここ何日も飯も喉を通らなかった久蔵。
俄然やる気になり、小櫃のお代わりをするくらい、飯を食べはじめる。
根が真面目な久蔵、その日から、こつこつと仕事に勤しむ!
一年が過ぎ二年が過ぎ・・・三年目のある日。
『あのぉ〜親方、あっしの給金いくら貯まりまた?』
『おっ!久蔵、この前帳簿を調べてみたんだが、十八両と二分貯まっていたぞ!よく頑張ったなぁ〜♪あと少しで、二十両だぁ、そしたら、暖簾分けしてやるから、店をお前が始めればいいじゃないか♪』
『ありがとうございす。そしたら、今日休みを頂けますか?』
『そりゃ〜良いや、堅物のお前だぁ〜少しは、遊んでこい!』
『じゃ〜あっしの十八両を一緒に頂けますね♪』
『休みを貰って、遊びに行くのは、賛成だか、十八両は渡せない!お前の店を出す大事な元銭だからな!何に使うっていうんだい?』
『忘れてしまったんですか?三年前の・・・』
『えっ!三年前?・・・高尾大夫か?』
『へぇ〜♪』
『お前・・・意外と執念深いんだなぁ〜?止めとけ止めとけ!』
『そんな事言わず、あっしの金なんだ!払い下げて下さい!』
『三年かけて、やっと貯めた十八両だぞ!たった一晩で使おうっていうのか?』
『へぇ〜♪』
『よし!分かった、そこまでいうなら・・・行ってこい。ただ、親方のオレも吉原の上がり方には、詳しくないからなぁ〜?』
『行くだけじゃ〜会えないんですか?』
『そりゃそうさ!ちやんと段取らなきゃ〜ダメなんだ、誰かいい人は・・・?』
『・・・』
『おっ!そうだ!お玉が池の竹庵先生がいいや♪あの先生は、医者の腕前は大した事ないが、吉原の事にかけては一流の腕前だからな!おい、誰かお玉が池の竹庵先生のところへ行って、紺屋町の吉兵衛のところへご足労願ってこい!』
暫くして、医者の竹庵先生が、吉兵衛の店にやって来た。
『これはこれは、吉兵衛親方、無沙汰をしておりました、どなたか具合の悪い方が、おありかな?』
『いや!具合の悪いのがいれば、ヤブ医者の先生に頼みはしませんよ』
『これは・・・とんだご挨拶だね!じゃ〜どうしたんだい?』
『実は・・・家の久蔵がこれこれしかじかで・・・吉原で高尾太夫に会わせてやって頂きたいんで・・・』
『そういう事ですか、結構結構。そういう話なら私が引き受けましょう。
まず、久蔵さんお湯屋に行って、さっぱりして来なさい。帰りに床屋へ寄って、チョンマゲを若旦那風にしてもらってきなさい、あっ!そうそう、久蔵さん紺染めで染み付いた手先指先を、ウグイスの糞でよ〜く落としておいでよ♪』
『へい!』
『久蔵さんがお湯屋・床屋へ行っている間、吉兵衛親方、将棋でもひと勝負しておりましょうか?』
仕事で外回り。
先日、柳家喜多八師匠の落語会【喜多八膝栗毛】で聞いた噺。
【紺屋高尾】の落語のシーンに行ってみました。
\(^o^)/
あくまでも・・・
仕事の途中の移動を上手く利用しただけですからね。
決して、サボった訳ではありません?
場所は・・・JR 神田駅と昭和通りとの間に位地しております、当然染め物屋さんは、現在皆無です?
今は、中規模なビル群の町でオフィス街になっています。
さて、【紺屋高尾】のストーリーは?
神田の紺屋町の染め物職人、久蔵がここ数日仕事場に来ない。
心配した親方の吉兵衛が、仕事場の仲間の職人に久蔵の様子をたずねると・・・
職人仲間が言うには、『ここ数日蒲団にくるまりっぱなしで、飯すら食わない!』
『それじゃ〜見舞ってやるか〜♪』と吉兵衛は久蔵の家にやって来る。
『どうしたんだい?ここ何日も仕事場に来ないじゃなえぃか?具合が悪いなら、医者を呼ぶから・・・』
『あっしの病は・・・医者では治りませんよ、それに草津の湯でもね』
『病気じゃないのかい?じゃ〜どうしたんだい?』
『実は、先日、兄弟子に連れられて、吉原に桜の花見に行ったんですけど・・・そこで、花魁道中なるものを見ました。その花魁道中の中でも、一際綺麗な花魁がいました!高尾太夫に一目惚れしてしまったんす。』
『そら〜大層なもんに惚れちまったなぁ〜?高尾太夫と言えば、傾城・傾国と言われる、いま絶世の太夫じゃないか・・・』
『へぇ〜あっしなんか高尾大夫と一晩でも何とかなるなんて事は、絶対に無理な話ですよね。だから、あっしはもうダメなんですよ』
『バカ野郎〜いくら絶世の太夫だと言っても、そこはそれ!売りもんに買いもんだぁ〜!そうさなぁ〜?腕利きのお前が三年間まじめに働いて、給金を貯めれば、年五両、三年で十五両だ。十五両も有れば!何とかなるぞ!』
『本当ですか?親方』
ここ何日も飯も喉を通らなかった久蔵。
俄然やる気になり、小櫃のお代わりをするくらい、飯を食べはじめる。
根が真面目な久蔵、その日から、こつこつと仕事に勤しむ!
一年が過ぎ二年が過ぎ・・・三年目のある日。
『あのぉ〜親方、あっしの給金いくら貯まりまた?』
『おっ!久蔵、この前帳簿を調べてみたんだが、十八両と二分貯まっていたぞ!よく頑張ったなぁ〜♪あと少しで、二十両だぁ、そしたら、暖簾分けしてやるから、店をお前が始めればいいじゃないか♪』
『ありがとうございす。そしたら、今日休みを頂けますか?』
『そりゃ〜良いや、堅物のお前だぁ〜少しは、遊んでこい!』
『じゃ〜あっしの十八両を一緒に頂けますね♪』
『休みを貰って、遊びに行くのは、賛成だか、十八両は渡せない!お前の店を出す大事な元銭だからな!何に使うっていうんだい?』
『忘れてしまったんですか?三年前の・・・』
『えっ!三年前?・・・高尾大夫か?』
『へぇ〜♪』
『お前・・・意外と執念深いんだなぁ〜?止めとけ止めとけ!』
『そんな事言わず、あっしの金なんだ!払い下げて下さい!』
『三年かけて、やっと貯めた十八両だぞ!たった一晩で使おうっていうのか?』
『へぇ〜♪』
『よし!分かった、そこまでいうなら・・・行ってこい。ただ、親方のオレも吉原の上がり方には、詳しくないからなぁ〜?』
『行くだけじゃ〜会えないんですか?』
『そりゃそうさ!ちやんと段取らなきゃ〜ダメなんだ、誰かいい人は・・・?』
『・・・』
『おっ!そうだ!お玉が池の竹庵先生がいいや♪あの先生は、医者の腕前は大した事ないが、吉原の事にかけては一流の腕前だからな!おい、誰かお玉が池の竹庵先生のところへ行って、紺屋町の吉兵衛のところへご足労願ってこい!』
暫くして、医者の竹庵先生が、吉兵衛の店にやって来た。
『これはこれは、吉兵衛親方、無沙汰をしておりました、どなたか具合の悪い方が、おありかな?』
『いや!具合の悪いのがいれば、ヤブ医者の先生に頼みはしませんよ』
『これは・・・とんだご挨拶だね!じゃ〜どうしたんだい?』
『実は・・・家の久蔵がこれこれしかじかで・・・吉原で高尾太夫に会わせてやって頂きたいんで・・・』
『そういう事ですか、結構結構。そういう話なら私が引き受けましょう。
まず、久蔵さんお湯屋に行って、さっぱりして来なさい。帰りに床屋へ寄って、チョンマゲを若旦那風にしてもらってきなさい、あっ!そうそう、久蔵さん紺染めで染み付いた手先指先を、ウグイスの糞でよ〜く落としておいでよ♪』
『へい!』
『久蔵さんがお湯屋・床屋へ行っている間、吉兵衛親方、将棋でもひと勝負しておりましょうか?』
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