10月8日落語会4
【七度狐】を演じ終わり、『ちょっとお茶を・・・』と言い残し、一旦舞台袖に
直ぐに、喜多八師匠は高座に戻り、二席目に・・・
柳家 喜多八師匠
【親子酒】
喜多八師匠の代名詞、『規則正しい不摂生!』のコメントから
毎晩寄っていた自宅近くの焼鳥屋が閉店になってしまった!
毎日、その焼鳥屋が客を送り返し、暖簾を下ろした後にその店に行っていたそうです。
その店では、日本酒の〆はりの華(貧乏酒と呼んでいた)を飲んでいたとの事。
ある時、噺家仲間の三遊亭歌武蔵師匠をその店に連れて行ったら、貧乏酒と言っていた〆はりの華を『こじき酒』と言いやがって!
酒飲みの通な方の話で、今言うところの『立呑屋』。
通な方は、その店(酒屋の一角)を『かぶと』と呼ぶそうです、『かぶと』で出される日本酒は、升酒とコップ酒。
升酒はどうも飲みにくい!
受け皿の上のコップに溢れるように、ナミナミと日本酒を注いでもらい、コップの上で表面張力している所に口が迎いに行き、キュ〜♪と吸うんです!
受け皿に、こぼれた日本酒をコップに移すタイミングも難しくって、受け皿の酒をコップに移した時、再びコップの上で表面張力するように、量ったようにピタリ!
すると、周りの客が『やるねぇ〜!』となるそうです。
こんな話から前座・二つ目時代の話で、先輩の噺家が『かぶと』に連れていってくれて、酒を飲ませてくれた時。
日本酒ばかりでは口寂しい・・・
後輩の身分なので、酒の充てが欲しいとは・・・
しかしながら、先輩の噺家もその空気を察して『ツマミは?』と聞いてくれた・・・
当然ツマミが欲しいと願い出たら、先輩噺家は、自分の財布を出し・・・
『何を買ってくれるのか?』と期待していたら♪
先輩噺家の財布の中から【あたりめ】が出てきた!
10円玉の緑青の味が染み込んだ熟成されたあたりめ!
なかなかスンゴイ経験談を聞きました・・・
ツマミの話から、酒の種類(酒類)に合ったツマミの話に
日本酒に合うツマミは刺身
焼酎に合うのが焼鳥。
焼鳥の食べ方のウンチク話に・・・
よく女性が飲み屋で焼鳥を串からほぐして食べていたりしますが、そんなの貧乏ったらしい!
焼鳥は串に付いたまま、【縦に】食べる!
串の下部の肉はどうやって食べる?
下部の肉を皿に引っ掻けて上に移動させ、縦に食べる!
きっと、それを見ていた常連さんは、『やるなぁ〜あいつ!』と言う事間違いなし!
こんなマクラから【親子酒】に・・・
息子と一緒に禁酒をしている親父。
息子が得意先の相模屋へ行って留守なのを良いことに・・・
なんとか、酒を飲もと・・・
『おばぁさん、最近女っぷりが良くなったね!』
『身体の芯から温めて寝たいね。お茶を出しましょうか?って、おばぁさんそんな事言うと、ツネルよ!』
などと、何とか酒にありつこうと努力奮闘する親父。
やっと、酒を出してもらい、酒を目の前にして
『一本だけ、塩辛付きかい♪ありがたいねぇ〜』
『久しぶり、もう会えないかと思ったよ♪』
そして、酒を一杯飲んで
『裏切らないねぇ〜!』
『酒と塩辛がお腹の中に収まって、おばぁさん、お前にヨロシクって言っておいてって!』
喜多八師匠の【親子酒】鉄板ネタみたいですが、初めて聞きました!
仲入り
柳家 喜多八師匠
【お直し】
この後の広瀬氏との対談で分かったのですが・・・
【お直し】って、噺家の古今亭の代々受け継がれている噺だそうです。
古今亭志ん生師匠の娘さんをたぶらかして、その娘さんを通して古今亭から教えて貰った!
この噺は本当の愛の噺。
だそうです。
が・・・
当方にはイマイチピンと来ず!
初めて聞いた滑稽噺の【親子酒】で楽しませて貰った後なので、
人情噺を受け入れるコンディションではなかったのかも?
ラストの対談を含めまるまる柳家喜多八師匠をタップリたのしんで、帰宅致しました!
By HB
直ぐに、喜多八師匠は高座に戻り、二席目に・・・
柳家 喜多八師匠
【親子酒】
喜多八師匠の代名詞、『規則正しい不摂生!』のコメントから
毎晩寄っていた自宅近くの焼鳥屋が閉店になってしまった!
毎日、その焼鳥屋が客を送り返し、暖簾を下ろした後にその店に行っていたそうです。
その店では、日本酒の〆はりの華(貧乏酒と呼んでいた)を飲んでいたとの事。
ある時、噺家仲間の三遊亭歌武蔵師匠をその店に連れて行ったら、貧乏酒と言っていた〆はりの華を『こじき酒』と言いやがって!
酒飲みの通な方の話で、今言うところの『立呑屋』。
通な方は、その店(酒屋の一角)を『かぶと』と呼ぶそうです、『かぶと』で出される日本酒は、升酒とコップ酒。
升酒はどうも飲みにくい!
受け皿の上のコップに溢れるように、ナミナミと日本酒を注いでもらい、コップの上で表面張力している所に口が迎いに行き、キュ〜♪と吸うんです!
受け皿に、こぼれた日本酒をコップに移すタイミングも難しくって、受け皿の酒をコップに移した時、再びコップの上で表面張力するように、量ったようにピタリ!
すると、周りの客が『やるねぇ〜!』となるそうです。
こんな話から前座・二つ目時代の話で、先輩の噺家が『かぶと』に連れていってくれて、酒を飲ませてくれた時。
日本酒ばかりでは口寂しい・・・
後輩の身分なので、酒の充てが欲しいとは・・・
しかしながら、先輩の噺家もその空気を察して『ツマミは?』と聞いてくれた・・・
当然ツマミが欲しいと願い出たら、先輩噺家は、自分の財布を出し・・・
『何を買ってくれるのか?』と期待していたら♪
先輩噺家の財布の中から【あたりめ】が出てきた!
10円玉の緑青の味が染み込んだ熟成されたあたりめ!
なかなかスンゴイ経験談を聞きました・・・
ツマミの話から、酒の種類(酒類)に合ったツマミの話に
日本酒に合うツマミは刺身
焼酎に合うのが焼鳥。
焼鳥の食べ方のウンチク話に・・・
よく女性が飲み屋で焼鳥を串からほぐして食べていたりしますが、そんなの貧乏ったらしい!
焼鳥は串に付いたまま、【縦に】食べる!
串の下部の肉はどうやって食べる?
下部の肉を皿に引っ掻けて上に移動させ、縦に食べる!
きっと、それを見ていた常連さんは、『やるなぁ〜あいつ!』と言う事間違いなし!
こんなマクラから【親子酒】に・・・
息子と一緒に禁酒をしている親父。
息子が得意先の相模屋へ行って留守なのを良いことに・・・
なんとか、酒を飲もと・・・
『おばぁさん、最近女っぷりが良くなったね!』
『身体の芯から温めて寝たいね。お茶を出しましょうか?って、おばぁさんそんな事言うと、ツネルよ!』
などと、何とか酒にありつこうと努力奮闘する親父。
やっと、酒を出してもらい、酒を目の前にして
『一本だけ、塩辛付きかい♪ありがたいねぇ〜』
『久しぶり、もう会えないかと思ったよ♪』
そして、酒を一杯飲んで
『裏切らないねぇ〜!』
『酒と塩辛がお腹の中に収まって、おばぁさん、お前にヨロシクって言っておいてって!』
喜多八師匠の【親子酒】鉄板ネタみたいですが、初めて聞きました!
仲入り
柳家 喜多八師匠
【お直し】
この後の広瀬氏との対談で分かったのですが・・・
【お直し】って、噺家の古今亭の代々受け継がれている噺だそうです。
古今亭志ん生師匠の娘さんをたぶらかして、その娘さんを通して古今亭から教えて貰った!
この噺は本当の愛の噺。
だそうです。
が・・・
当方にはイマイチピンと来ず!
初めて聞いた滑稽噺の【親子酒】で楽しませて貰った後なので、
人情噺を受け入れるコンディションではなかったのかも?
ラストの対談を含めまるまる柳家喜多八師匠をタップリたのしんで、帰宅致しました!
By HB
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