11月21日落語会2
本日の演目をパチリしたら・・・
上手いことに、兼好師匠もフレームIN しました。
ラッキー\(^o^)/
三遊亭 けん玉
【十徳】
初めて聞いた噺?
けん玉さん、少し早口ながらも語り方や仕草の端々に兼好師匠が・・・
やはり、お弟子さんなんだなぁ〜♪
とんぼ・まさみ
【漫才】
関西系の漫才師さんですが、今は、東京に進出!
落語協会所属だそうで、これからは、寄席などで遭遇するかも・・・
ネタは、振り込め詐欺!
三遊亭 兼好師匠
【万病円】
初めて聞いた噺です。
マクラでは、フィギュアスケートの羽生選手の大会での怪我について・・・
大会の練習では、同時間に、同じリンクで、何人もの選手が、一斉に練習をします。
あれじゃ〜衝突事故も発生します。
例えば、我々噺家が10人、一部屋に入れられて、稽古をしなさい!ってなったら・・・
あっちでは・・・『芝浜』
こっちでは・・・『らくだ』
こんな状況下では、『ちょいと、お前さん、起きておくれよ!起きて仕事へ行っておくれよ・・・チッ!起きねぇと思ったら、死んでやがる!』こんなになっちゃいますもん!
大会では、満身創痍の羽生選手、競技中に、失敗を連発!
演技中、ジャンプする度に着氷に失敗して、転倒!
それでも結果は・・・2位♪
この失敗だらけの羽生選手の演技を見ていた3位以下になった選手。
『今の羽生になら勝てる!』
きっと、そう思っていたはずです!
しかしながら、結果が・・・
3位以下の選手逹の心には、ふかぁ〜いキズが残った・・・
フィギュアスケートの羽生選手の話から、スポーツは、努力すれば、その結果が出るという事で、テニスの錦織選手の話へ・・・
今年、あれだけの良い成績を修めながら、『来年は、より上を目指します!』
向上心って物があるんですね♪
我々噺家は、そのような向上心は全く有りません!
例えば、先日落語会で、ご一緒になった、春風亭百栄師匠。
『客席の100人のうち3人が笑えば良いんだよ・・・♪』
向上心なんて、これっぽっちも無いでしょう〜
\(^o^)/
こんなマクラから、落語【万病円】へ・・・
江戸時代の身分制度、士農工商。
中でも士分が威張っている・・・
士分、お侍の中でも、浪人者って、逹が悪く、やりたい放題。
町人をからかい、困らせ面白がる・・・
そんな噺?
仲入り
三遊亭 兼好師匠
【ちきり伊勢屋】
マクラでは、スイスに於て、安楽死が認められているって話を振りつつの落語。
麹町の質屋ちきり伊勢屋。
そこの若旦那、最近した、お見合いの結果が上手くいくか?良く当たると評判の占い師に見て貰う!
占い師は、見合いの結果がどうのより・・・若旦那の人相から死相を見出だす!
『あなたは、来年の2月15日に死にます!』
素性を明かさず、占ってもらった若旦那の素性、つまり、麹町の質屋ちきり伊勢屋の若旦那と言い当てしまう・・・
来年の2月15日に死ぬのは、一代で今の身代を築いたあなたのお父さんが、かなり非道な事をした、その報いである。
非道を重ねて、作った身代。倉には、恨みが付いた金があるはず・・・
金というものには、人の恨みが付きやすい!
意気消沈して、帰宅した、若旦那。
占いの結果を育ての親同然の番頭に話す。
番頭曰く、あの占い師は、99%当てる占いをするなら、最期の1%に賭ける手も有るが・・・
あの占い師に限っては、100%言い当てる!
現に、教えなかった若旦那の素性を、言い当てたではないか・・・
観念したかのように、若旦那は、番頭に、店を閉じて、奉公人には、当面困らないくらいの金をやりたいと話す。
そして、倉の金を死ぬまでの間に全て使い果たしたい!そう申し出る!
育ての親同然の、番頭のみ本人の意向により、来年の2月15日に若旦那が死ぬまで、若旦那に支える事に・・・
若旦那が死ぬまでの間を逆算すると、一日に300両という大金を毎日毎日使わねばならず・・・
若旦那は、別の店の若旦那、正太郎(放蕩が過ぎて勘当されている)と正太郎の太鼓持ちと、吉原へ行き毎日毎日ドンチャン騒ぎ、若くて金離れが良い若旦那、モテない筈がない!
しかしながら、吉原のような場所は、毎日毎日だと、飽きがくる。
そこで、若旦那は、番頭に調べさせ、お金に困っている人びとに施しを始める!
こっちの人には、50両。あっちの人には、100両。それからこの人には、30両と・・・
ある時、番頭といつものように、街中のお金に困っている人びとに施しをしに出かける。
しかしながら、その日行った一家は、前日に夜逃げをしてしまい、訪問先は、もぬけの殻。
そこで、300両の施しの予定が計画倒れ!
番頭と、もっと早く今日行った一家の所へ行っていれば・・・夜逃げなどしないですんだのに・・・と話ながらの帰宅の途中。
橋の上で、四人の人影。
どうやら、心中らしい・・・
橋から飛び込むのを、番頭と若旦那は、阻止する。
訳を聞くと、芝で同業の質屋をしている山崎屋さんとの事。
先日火事に会い、火事で倉が落ち、預かっていた物が全て焼けてしまった。
だから一家で、心中しなければならない!
店の再建には、300両という大金が必要。
到底工面出来るものでは無い!
一家の夜逃げで施しが出来なかった若旦那の懐には、その300両が・・・
渡りに舟とばかりに、若旦那は山崎屋に300両をプレゼント!
吉原通い以外の日には、こんな施しを、一切名乗らず♪行っていました。
年末が過ぎて、年が新たまる。松が明け、あっという間に一月末に、そうこうしている内に、2月になり、3日が過ぎ、10日が過ぎていく。
若旦那が死ぬとされた2月15日があっという間に近づく・・・
若旦那は、番頭に死ぬ前に、私の通夜を二日やりたいと申し出ます。
番頭も快諾し、2月13・14日と生前葬の通夜を行う。
この生前葬が賑やかで、陽気な通夜に・・・
2月15日の当日には、若旦那が早桶に入り、菩提寺の寺へ・・・
早桶の中の若旦那の意向で、早桶に蓋をしたら、参列者はいつまでも寺に居ないで帰る事!
最期の番頭も帰り・・・
早桶の中で一人きりになった若旦那。
あの世へのお迎えが来るのを覚悟して、待つが、一向に死なない?
結局、占いで指定された、2月15日には、若旦那は、死なずじまい。
それから、月日が流れ、無一文になった若旦那は、コジキ同然の姿に・・・
あの占い師の占いにより全財産を失った若旦那。
悔しくて悔しくて・・・
あの占い師を見つけ出し、仕返しをしてやろうと、コジキの姿のまま、街中をあの占い師を捜しうろついていると・・・
ついに見つけ出す。
コジキ姿の若旦那が占い師に【こんちくしょ〜】と殴りかかる所を、止めに入る人が・・・
なんと、それは、若旦那と吉原を一緒に遊び回った親に勘当された正太郎!
若:『やい!占い師!なんで、2月15日に死ぬなんて、占いやがった!おかげで!こっちは、無一文だぁ〜!』
占:『どぉ〜れ!ちょっと見せて貰うぞ』
若:『なんなんだよ!』
占:『あの日、2月15日に死にますと占って以降に、あなたは、どのように過ごしましたかな?恨みが付いた金を使い切ったのではないですか?』
若:『吉原で遊んだり、困っている人びとに施したり・・・』
占:『そうでしょう〜施しなどの善行で、あなたの死相がすっかり消え失せています。今のあなたの人相には、103才まで生きるって出てますよ』
若:『・・・』
占:『もうひとつ占ってしんぜよう!』
若:『・・・』
占:『あなたは、きっと、無くした身代を取り戻す!その、お連れさんに付いていきなさい!』
そう言われて、若旦那は、正太郎の住む長屋へ転がり込む。
正太郎の住む長屋で、二人で暮らしていると、その長屋の大家が、二人に、しごとでもしてごらん・・・と古ぼけた駕籠かき用の駕籠をくれる・・・
それじゃ・・・って、大家から貰った駕籠で駕籠屋の商売を若旦那と正太郎は、始める!
営業初日に、いつもは、乗るだけだった二人が駕籠を担ぐ。
客が乗っていないので、楽々駕籠を担ぎ上げ、客の居そうな場所へ移動。
『お〜い!駕籠屋!』と声を掛けられ。
初めての客を運ぶ事に・・・
客が乗った、駕籠の重い事重い事!
まず、駕籠が持ち上がらない!
やっとの思いで駕籠を担ぐ二人。
あっちにヨロヨロ、こっちにフラフラ!
一向に目的地に近づかない!
客も客で、駕籠に乗ってひと安心したのか?居眠りを始める。
駕籠に乗った、客が居眠りを始めたのを良い事に、若旦那と正太郎は、客を乗せた場所から100メートルも行かない地点で休憩タイム。
駕籠が全然動かないのに気づいた客は、怒って降りると言い出す始末。
客:『全然進んでいないじゃないか・・・!もう、降りるから履き物を出せ!』
若:『履き物は、お客様が、この駕籠に乗った所に有ります!』
客:『なんだって!』
怒って客は、駕籠から出てくる!
その客がなんと・・・
以前正太郎に付いていた太鼓持ちでは・・・
吉原で、散々遊んだ三人が三人、ここで再会を果たす。
若旦那が、太鼓持ちにちきり伊勢屋の若旦那の親代わりの番頭の行方をたずねると・・・
芝の山崎屋という質屋に身を寄せているとの事。
太鼓持ちの着ていた着物(元々、若旦那が太鼓持ちにやった代物)から襦袢、タビ、草履に至るまで若旦那に着せ替えてて、若旦那を芝の山崎屋へ向かわせる。
芝の山崎屋にきた、若旦那は、麹町のちきり伊勢屋の番頭は居ないか?と訪ねると・・・
番頭と山崎屋の主人が出て来る。
山:『お久し振りでございます。この山崎屋の身代は、全てあなた様のものでございます。』
若:『・・・』
番:『この山崎屋さんは、いつか、若旦那と私が橋の上で、心中の一家を助けて、300両を施した、あの方なんですよ』
若:『・・・』
山:『ですから、この身代はすっかり、若旦那に差し上げます!』
若:『・・・』
番:『そして、あの時助けた四人の内の一人、そぅ!山崎屋さんの娘さんが・・・ほら、こんなに立派になりまして・・・若旦那どうですか?この娘さんを嫁に貰いませんか?』
番頭の計らいにより、店を再興出来た若旦那、嫁を山崎屋から貰い、山崎屋の一家もそのままお店に住み続けられた!
全てまぁ〜るく収まるハッピーエンドな噺。
1時間近くの長講でしたが・・・
集中して、楽しめました。
\(^o^)/
By HB
上手いことに、兼好師匠もフレームIN しました。
ラッキー\(^o^)/
三遊亭 けん玉
【十徳】
初めて聞いた噺?
けん玉さん、少し早口ながらも語り方や仕草の端々に兼好師匠が・・・
やはり、お弟子さんなんだなぁ〜♪
とんぼ・まさみ
【漫才】
関西系の漫才師さんですが、今は、東京に進出!
落語協会所属だそうで、これからは、寄席などで遭遇するかも・・・
ネタは、振り込め詐欺!
三遊亭 兼好師匠
【万病円】
初めて聞いた噺です。
マクラでは、フィギュアスケートの羽生選手の大会での怪我について・・・
大会の練習では、同時間に、同じリンクで、何人もの選手が、一斉に練習をします。
あれじゃ〜衝突事故も発生します。
例えば、我々噺家が10人、一部屋に入れられて、稽古をしなさい!ってなったら・・・
あっちでは・・・『芝浜』
こっちでは・・・『らくだ』
こんな状況下では、『ちょいと、お前さん、起きておくれよ!起きて仕事へ行っておくれよ・・・チッ!起きねぇと思ったら、死んでやがる!』こんなになっちゃいますもん!
大会では、満身創痍の羽生選手、競技中に、失敗を連発!
演技中、ジャンプする度に着氷に失敗して、転倒!
それでも結果は・・・2位♪
この失敗だらけの羽生選手の演技を見ていた3位以下になった選手。
『今の羽生になら勝てる!』
きっと、そう思っていたはずです!
しかしながら、結果が・・・
3位以下の選手逹の心には、ふかぁ〜いキズが残った・・・
フィギュアスケートの羽生選手の話から、スポーツは、努力すれば、その結果が出るという事で、テニスの錦織選手の話へ・・・
今年、あれだけの良い成績を修めながら、『来年は、より上を目指します!』
向上心って物があるんですね♪
我々噺家は、そのような向上心は全く有りません!
例えば、先日落語会で、ご一緒になった、春風亭百栄師匠。
『客席の100人のうち3人が笑えば良いんだよ・・・♪』
向上心なんて、これっぽっちも無いでしょう〜
\(^o^)/
こんなマクラから、落語【万病円】へ・・・
江戸時代の身分制度、士農工商。
中でも士分が威張っている・・・
士分、お侍の中でも、浪人者って、逹が悪く、やりたい放題。
町人をからかい、困らせ面白がる・・・
そんな噺?
仲入り
三遊亭 兼好師匠
【ちきり伊勢屋】
マクラでは、スイスに於て、安楽死が認められているって話を振りつつの落語。
麹町の質屋ちきり伊勢屋。
そこの若旦那、最近した、お見合いの結果が上手くいくか?良く当たると評判の占い師に見て貰う!
占い師は、見合いの結果がどうのより・・・若旦那の人相から死相を見出だす!
『あなたは、来年の2月15日に死にます!』
素性を明かさず、占ってもらった若旦那の素性、つまり、麹町の質屋ちきり伊勢屋の若旦那と言い当てしまう・・・
来年の2月15日に死ぬのは、一代で今の身代を築いたあなたのお父さんが、かなり非道な事をした、その報いである。
非道を重ねて、作った身代。倉には、恨みが付いた金があるはず・・・
金というものには、人の恨みが付きやすい!
意気消沈して、帰宅した、若旦那。
占いの結果を育ての親同然の番頭に話す。
番頭曰く、あの占い師は、99%当てる占いをするなら、最期の1%に賭ける手も有るが・・・
あの占い師に限っては、100%言い当てる!
現に、教えなかった若旦那の素性を、言い当てたではないか・・・
観念したかのように、若旦那は、番頭に、店を閉じて、奉公人には、当面困らないくらいの金をやりたいと話す。
そして、倉の金を死ぬまでの間に全て使い果たしたい!そう申し出る!
育ての親同然の、番頭のみ本人の意向により、来年の2月15日に若旦那が死ぬまで、若旦那に支える事に・・・
若旦那が死ぬまでの間を逆算すると、一日に300両という大金を毎日毎日使わねばならず・・・
若旦那は、別の店の若旦那、正太郎(放蕩が過ぎて勘当されている)と正太郎の太鼓持ちと、吉原へ行き毎日毎日ドンチャン騒ぎ、若くて金離れが良い若旦那、モテない筈がない!
しかしながら、吉原のような場所は、毎日毎日だと、飽きがくる。
そこで、若旦那は、番頭に調べさせ、お金に困っている人びとに施しを始める!
こっちの人には、50両。あっちの人には、100両。それからこの人には、30両と・・・
ある時、番頭といつものように、街中のお金に困っている人びとに施しをしに出かける。
しかしながら、その日行った一家は、前日に夜逃げをしてしまい、訪問先は、もぬけの殻。
そこで、300両の施しの予定が計画倒れ!
番頭と、もっと早く今日行った一家の所へ行っていれば・・・夜逃げなどしないですんだのに・・・と話ながらの帰宅の途中。
橋の上で、四人の人影。
どうやら、心中らしい・・・
橋から飛び込むのを、番頭と若旦那は、阻止する。
訳を聞くと、芝で同業の質屋をしている山崎屋さんとの事。
先日火事に会い、火事で倉が落ち、預かっていた物が全て焼けてしまった。
だから一家で、心中しなければならない!
店の再建には、300両という大金が必要。
到底工面出来るものでは無い!
一家の夜逃げで施しが出来なかった若旦那の懐には、その300両が・・・
渡りに舟とばかりに、若旦那は山崎屋に300両をプレゼント!
吉原通い以外の日には、こんな施しを、一切名乗らず♪行っていました。
年末が過ぎて、年が新たまる。松が明け、あっという間に一月末に、そうこうしている内に、2月になり、3日が過ぎ、10日が過ぎていく。
若旦那が死ぬとされた2月15日があっという間に近づく・・・
若旦那は、番頭に死ぬ前に、私の通夜を二日やりたいと申し出ます。
番頭も快諾し、2月13・14日と生前葬の通夜を行う。
この生前葬が賑やかで、陽気な通夜に・・・
2月15日の当日には、若旦那が早桶に入り、菩提寺の寺へ・・・
早桶の中の若旦那の意向で、早桶に蓋をしたら、参列者はいつまでも寺に居ないで帰る事!
最期の番頭も帰り・・・
早桶の中で一人きりになった若旦那。
あの世へのお迎えが来るのを覚悟して、待つが、一向に死なない?
結局、占いで指定された、2月15日には、若旦那は、死なずじまい。
それから、月日が流れ、無一文になった若旦那は、コジキ同然の姿に・・・
あの占い師の占いにより全財産を失った若旦那。
悔しくて悔しくて・・・
あの占い師を見つけ出し、仕返しをしてやろうと、コジキの姿のまま、街中をあの占い師を捜しうろついていると・・・
ついに見つけ出す。
コジキ姿の若旦那が占い師に【こんちくしょ〜】と殴りかかる所を、止めに入る人が・・・
なんと、それは、若旦那と吉原を一緒に遊び回った親に勘当された正太郎!
若:『やい!占い師!なんで、2月15日に死ぬなんて、占いやがった!おかげで!こっちは、無一文だぁ〜!』
占:『どぉ〜れ!ちょっと見せて貰うぞ』
若:『なんなんだよ!』
占:『あの日、2月15日に死にますと占って以降に、あなたは、どのように過ごしましたかな?恨みが付いた金を使い切ったのではないですか?』
若:『吉原で遊んだり、困っている人びとに施したり・・・』
占:『そうでしょう〜施しなどの善行で、あなたの死相がすっかり消え失せています。今のあなたの人相には、103才まで生きるって出てますよ』
若:『・・・』
占:『もうひとつ占ってしんぜよう!』
若:『・・・』
占:『あなたは、きっと、無くした身代を取り戻す!その、お連れさんに付いていきなさい!』
そう言われて、若旦那は、正太郎の住む長屋へ転がり込む。
正太郎の住む長屋で、二人で暮らしていると、その長屋の大家が、二人に、しごとでもしてごらん・・・と古ぼけた駕籠かき用の駕籠をくれる・・・
それじゃ・・・って、大家から貰った駕籠で駕籠屋の商売を若旦那と正太郎は、始める!
営業初日に、いつもは、乗るだけだった二人が駕籠を担ぐ。
客が乗っていないので、楽々駕籠を担ぎ上げ、客の居そうな場所へ移動。
『お〜い!駕籠屋!』と声を掛けられ。
初めての客を運ぶ事に・・・
客が乗った、駕籠の重い事重い事!
まず、駕籠が持ち上がらない!
やっとの思いで駕籠を担ぐ二人。
あっちにヨロヨロ、こっちにフラフラ!
一向に目的地に近づかない!
客も客で、駕籠に乗ってひと安心したのか?居眠りを始める。
駕籠に乗った、客が居眠りを始めたのを良い事に、若旦那と正太郎は、客を乗せた場所から100メートルも行かない地点で休憩タイム。
駕籠が全然動かないのに気づいた客は、怒って降りると言い出す始末。
客:『全然進んでいないじゃないか・・・!もう、降りるから履き物を出せ!』
若:『履き物は、お客様が、この駕籠に乗った所に有ります!』
客:『なんだって!』
怒って客は、駕籠から出てくる!
その客がなんと・・・
以前正太郎に付いていた太鼓持ちでは・・・
吉原で、散々遊んだ三人が三人、ここで再会を果たす。
若旦那が、太鼓持ちにちきり伊勢屋の若旦那の親代わりの番頭の行方をたずねると・・・
芝の山崎屋という質屋に身を寄せているとの事。
太鼓持ちの着ていた着物(元々、若旦那が太鼓持ちにやった代物)から襦袢、タビ、草履に至るまで若旦那に着せ替えてて、若旦那を芝の山崎屋へ向かわせる。
芝の山崎屋にきた、若旦那は、麹町のちきり伊勢屋の番頭は居ないか?と訪ねると・・・
番頭と山崎屋の主人が出て来る。
山:『お久し振りでございます。この山崎屋の身代は、全てあなた様のものでございます。』
若:『・・・』
番:『この山崎屋さんは、いつか、若旦那と私が橋の上で、心中の一家を助けて、300両を施した、あの方なんですよ』
若:『・・・』
山:『ですから、この身代はすっかり、若旦那に差し上げます!』
若:『・・・』
番:『そして、あの時助けた四人の内の一人、そぅ!山崎屋さんの娘さんが・・・ほら、こんなに立派になりまして・・・若旦那どうですか?この娘さんを嫁に貰いませんか?』
番頭の計らいにより、店を再興出来た若旦那、嫁を山崎屋から貰い、山崎屋の一家もそのままお店に住み続けられた!
全てまぁ〜るく収まるハッピーエンドな噺。
1時間近くの長講でしたが・・・
集中して、楽しめました。
\(^o^)/
By HB
コメントを書く...
Comments