7月18日落語会A2
会場の志木市民会館パルシティは、こんな感じでした。
客席出入口脇に有った、座席表によると・・・
このホールは、788席あり、本日は、満席です!
\(^o^)/
柳家 小三治師匠 【青菜】
小三治師匠から聞く【青菜】・・・初めてでした。
マクラでは・・・
小:『お暑いところ・・・って言ってもいいですけど・・・
今日は・・・ちょっと良くって、あんまり良くなくって・・・
台風は・・・?何処へ・・・?って思っていると・・・ワッと出てきたりして!』
客席に、来場のお礼と本日の天気の話♪
ただそれだけなのに・・・この挨拶だけで小三治師匠の話に、引き込まれてしまっているんです・・・
\(^o^)/
小:『最近は、お上の方針だかで・・・?ニュースキャスターが『夜に、熱中症にならないように、クーラーをつけて寝て下さい』って・・・余計なお世話ですよ!
クーラーの前に、立ちはだかり、両手に団扇なんかを持って・・・ウヮー!なんてやってる人は・・・長生きしないんです・・・!』
熱中症の予防的な、呼び掛けなんでしょうか?
小三治師匠は、ご自分で判断出来て、対処出来るから・・・五月蝿く聞こえるんでしょうね♪
自分で判断・対処が出来ない人が大多数だから、そんなニュースキャスターの呼び掛けは・・・仕方ないかなぁ〜?
小:『夜に、一斉にクーラーをつけると・・・電気が足りない!ってなって、原発再稼働しますなんて、なりませんかねぇ〜?
どんな事があっても!原発での発電だけは!やめてもらいたい!』
客席パチパチパチパチパチパチ
小:『無ければ、なにかしら工夫をしますよ♪』
この一言が・・・噺【青菜】で、スンゴク印象的なシーンを演出してくれました♪
\(^o^)/
小:『地震の直後は、『原発を止めたい!』って言っていたのに、ちょっとづつ、言い方を変えて来て・・・何か上手い事を言っているようで・・・
途中で、私も忘れてしまうんです・・・
その忘れてしまっているのに、乗じて、言っていた事を変えて来ているんです・・・
変えるより、仕方がないなら・・・引っ込みなさいよ!』
客席パチパチパチパチパチパチ
小:『今の総理・・・巨人の打てなくなったやつ!
一回出てきて、引っ込んだ!
それから、また、出てきて!
こんな事・・・言いたくないけど・・・言い出すと・・・止まんなくなっちゃう♪
総理の相談を受けている大臣も・・・アレでしょう・・・フゥ〜』
このフゥ〜のタイミングが絶妙でしたが・・・
小三治師匠心底怒っているのが、ヒシヒシ伝わります。
小:『元の総理大臣がゾロゾロ並んで・・・そんなのどうでもいいよ・・・!
原発だけは、止めてもらいたい!』
客席パチパチパチパチパチパチ
小:『クーラーの話からね・・・
クーラーだって使いようだよ〜!
何か工夫をして、使ってよ〜!
『今夜は、ドンドン、クーラーを使って下さい!』なんて、天気予報のお兄さんに言わせないでよ!』
クーラーの話から電力不足にそれから原発再稼働、それを決定する総理大臣へと話が膨らみ、クーラーへ戻ってくる。
聞いている事自体が、ジェットコースターに乗ってるような感じ♪
会場の客席の右を見て・・・左を見て・・・
小:『若い人にまかせたいなぁ〜♪
若い人〜!(^_^)v
こう言う事を言うつもりで、出てきたんじゃないんですよ〜♪』
しばらく、客席を眺めながら・・・
小:『いろいろ・・・考えるんです♪』
こんなマクラから噺【青菜】に入っていきました♪
噺の冒頭では・・・
来て・・・直ぐに、木に登り、切り出す奴なんかは・・・腕が良くない!
小三治師匠バージョンの【青菜】だからなのでしょうか・・・?
噺の入り方がチョット違います♪
植木屋さんが・・・お屋敷のお抱えなんていう、設定も初めて聞きました♪
植木屋さんが撒いた水。
そこを通って涼しい風が抜けて来る♪
マクラでの、原発再稼働の話で出た、『無ければ・・・なにかしら工夫を考える♪』に、繋がりません?
日本に昔からある『打ち水』の技法での『涼』をとる事ですよねぇ〜♪
噺を聞きながら、マクラと噺をリンクさせようとしている意図?が有るのか?無いのか
?ですが・・・
スンゲェ〜なぁ〜♪って・・・リンクしている、噺とマクラって勝手に解釈してしまいました。
お屋敷の旦那に、『植木屋さんが、庭をやっているところを見ながら、一・二杯飲んだんだが、残ったやつを、あなた、つけて下さらんか?』
植木屋:『仕事の途中ですから、お断りします!・・・腹の中で・・・『頂きなさい!』っう声が・・・』
こんなバージョンも小三治師匠流なんですか?
奥から『青菜』を取り寄せようとして、旦那様と奥様との【隠し言葉】のやり取りを聞き、その意図を教えて貰った植木屋さんが感心しきりに・・・
植木屋:『昨日から考えてたんじゃないですよね?昨日、奥様と打ち合わせて、『こぅ〜しようねぇ〜♪って、やった訳じゃ無いですよね?』』
こんな事を言いつつ、植木屋さん自身の暮らしと、お屋敷での暮らしを比較♪
植木屋:『お屋敷と私達の違いは・・・広いや氷が出るだけじゃ〜ないんですね♪』
こんな、一言を挟み込むことで、植木屋さんが自宅に帰り、自分の女将さんに、同じ事をやってみたくなるベースをしっかりと客席に印象づけ、噺の流れをスムーズにしていく役割を果たしている構成なんでしょうか?
お屋敷で『柳蔭』のお酒を飲み、鯉の洗いを食べさせて頂いた植木屋さん・・・
本日の仕事を切り上げて帰る事を告げるのに・・・
植木屋:『今日はもう・・・ここで止めます!飲ました旦那が悪いよ!』
こんな台詞一つで、まだ日中の日の高いうちに帰宅する植木屋さん・・・自宅に帰って女将さんと今日の出来事報告会にしても・・・その時間帯が推測出来るように噺の時系列をシッカリ組み込んでいることに気づきました・・・
植木屋さんは、帰宅後女将さんに・・・
植木屋:『柳蔭なんて知らないだろう〜?』
女将さん:『こっちで言う直しだろ!』
植木屋:『鯉の洗いなんかは・・・知らないだろう?』
女将さん:『黒いのは・・・皮だろ!』
植木屋:『オレの上を行こうと思うな!』
ってイライラする植木屋さんがみょ〜に可愛らしく感じられます。
植木屋:『落雷のおりに・・・あれ・・・?』
女将さん:『それは・・・来客のおりだろ・・・!』
ここぞとばかりに・・・お屋敷の奥様が旦那様に三つ指をついて【隠し言葉】で伝える仕草を披露・・・
植木屋:『オイ!こっちを見ろよ!こういう形だよ』
女将さん:『そういう形のカエルが出ると・・・雨になるね・・・』
植木屋:『じゃ〜鞍馬から牛若丸が出でましてその名を九郎判官・・・義経にしておきなさい!』
女将さん:『やけどの呪いだろ?』
植木屋:『こんなのは・・・覚えられないだろ・・・』
女将さん:『すぐ覚えたけど・・・すぐ忘れるよ・・・』
徹底的に女将さんに『上』を行かれてしまう植木屋さん
それでも・・・女将さんを次の間(押入れ)に放り込み、大工のはんちゃんを呼び込む
そこで・・・隠し言葉が出せるようにはんちゃんにご馳走する。
この対話が全く噛み合わない・・・
『ご精が出ますな』⇒『朝湯に行ったって言ったろ!』
『ご馳走しますよ』⇒『タカラレタ事は何べんも有るが・・・オメエにご馳走になるのは初めてだな』
『柳蔭ですよ』⇒『こっちの直しかい?』⇒飲んでみる⇒『何だよ!普通の酒じゃねぇ〜か』
『この酒は冷やしてあるのが』⇒『冷たくないよ!日向水だよ!』
『鯉の洗いをお食べ』⇒『イワシじゃねぇ〜か』
『時に、植木屋さん』⇒『オレは大工だよ!』
『植木屋さんは青菜がお好きか?』⇒『大嫌いだよ!』
『それは・・・ないんじゃないの・・・?食って、飲んでしてさぁ〜』⇒『じゃ〜好きって言えばいいのか?』
この噛み合わなさ加減がなんとも可笑しい
ここからオチへと繋がって行きますが・・・
植木屋さんとお屋敷の旦那さん
植木屋さんと女将さん
植木屋さんと大工のはんちゃん
つくづく、植木屋さん人の良さが噺全体に流れている感じ・・・?
小三治師匠から初めて聞いた【青菜】ですが・・・直ぐにでもまた聞いてみたいと思うような一席でした。
By HB
客席出入口脇に有った、座席表によると・・・
このホールは、788席あり、本日は、満席です!
\(^o^)/
柳家 小三治師匠 【青菜】
小三治師匠から聞く【青菜】・・・初めてでした。
マクラでは・・・
小:『お暑いところ・・・って言ってもいいですけど・・・
今日は・・・ちょっと良くって、あんまり良くなくって・・・
台風は・・・?何処へ・・・?って思っていると・・・ワッと出てきたりして!』
客席に、来場のお礼と本日の天気の話♪
ただそれだけなのに・・・この挨拶だけで小三治師匠の話に、引き込まれてしまっているんです・・・
\(^o^)/
小:『最近は、お上の方針だかで・・・?ニュースキャスターが『夜に、熱中症にならないように、クーラーをつけて寝て下さい』って・・・余計なお世話ですよ!
クーラーの前に、立ちはだかり、両手に団扇なんかを持って・・・ウヮー!なんてやってる人は・・・長生きしないんです・・・!』
熱中症の予防的な、呼び掛けなんでしょうか?
小三治師匠は、ご自分で判断出来て、対処出来るから・・・五月蝿く聞こえるんでしょうね♪
自分で判断・対処が出来ない人が大多数だから、そんなニュースキャスターの呼び掛けは・・・仕方ないかなぁ〜?
小:『夜に、一斉にクーラーをつけると・・・電気が足りない!ってなって、原発再稼働しますなんて、なりませんかねぇ〜?
どんな事があっても!原発での発電だけは!やめてもらいたい!』
客席パチパチパチパチパチパチ
小:『無ければ、なにかしら工夫をしますよ♪』
この一言が・・・噺【青菜】で、スンゴク印象的なシーンを演出してくれました♪
\(^o^)/
小:『地震の直後は、『原発を止めたい!』って言っていたのに、ちょっとづつ、言い方を変えて来て・・・何か上手い事を言っているようで・・・
途中で、私も忘れてしまうんです・・・
その忘れてしまっているのに、乗じて、言っていた事を変えて来ているんです・・・
変えるより、仕方がないなら・・・引っ込みなさいよ!』
客席パチパチパチパチパチパチ
小:『今の総理・・・巨人の打てなくなったやつ!
一回出てきて、引っ込んだ!
それから、また、出てきて!
こんな事・・・言いたくないけど・・・言い出すと・・・止まんなくなっちゃう♪
総理の相談を受けている大臣も・・・アレでしょう・・・フゥ〜』
このフゥ〜のタイミングが絶妙でしたが・・・
小三治師匠心底怒っているのが、ヒシヒシ伝わります。
小:『元の総理大臣がゾロゾロ並んで・・・そんなのどうでもいいよ・・・!
原発だけは、止めてもらいたい!』
客席パチパチパチパチパチパチ
小:『クーラーの話からね・・・
クーラーだって使いようだよ〜!
何か工夫をして、使ってよ〜!
『今夜は、ドンドン、クーラーを使って下さい!』なんて、天気予報のお兄さんに言わせないでよ!』
クーラーの話から電力不足にそれから原発再稼働、それを決定する総理大臣へと話が膨らみ、クーラーへ戻ってくる。
聞いている事自体が、ジェットコースターに乗ってるような感じ♪
会場の客席の右を見て・・・左を見て・・・
小:『若い人にまかせたいなぁ〜♪
若い人〜!(^_^)v
こう言う事を言うつもりで、出てきたんじゃないんですよ〜♪』
しばらく、客席を眺めながら・・・
小:『いろいろ・・・考えるんです♪』
こんなマクラから噺【青菜】に入っていきました♪
噺の冒頭では・・・
来て・・・直ぐに、木に登り、切り出す奴なんかは・・・腕が良くない!
小三治師匠バージョンの【青菜】だからなのでしょうか・・・?
噺の入り方がチョット違います♪
植木屋さんが・・・お屋敷のお抱えなんていう、設定も初めて聞きました♪
植木屋さんが撒いた水。
そこを通って涼しい風が抜けて来る♪
マクラでの、原発再稼働の話で出た、『無ければ・・・なにかしら工夫を考える♪』に、繋がりません?
日本に昔からある『打ち水』の技法での『涼』をとる事ですよねぇ〜♪
噺を聞きながら、マクラと噺をリンクさせようとしている意図?が有るのか?無いのか
?ですが・・・
スンゲェ〜なぁ〜♪って・・・リンクしている、噺とマクラって勝手に解釈してしまいました。
お屋敷の旦那に、『植木屋さんが、庭をやっているところを見ながら、一・二杯飲んだんだが、残ったやつを、あなた、つけて下さらんか?』
植木屋:『仕事の途中ですから、お断りします!・・・腹の中で・・・『頂きなさい!』っう声が・・・』
こんなバージョンも小三治師匠流なんですか?
奥から『青菜』を取り寄せようとして、旦那様と奥様との【隠し言葉】のやり取りを聞き、その意図を教えて貰った植木屋さんが感心しきりに・・・
植木屋:『昨日から考えてたんじゃないですよね?昨日、奥様と打ち合わせて、『こぅ〜しようねぇ〜♪って、やった訳じゃ無いですよね?』』
こんな事を言いつつ、植木屋さん自身の暮らしと、お屋敷での暮らしを比較♪
植木屋:『お屋敷と私達の違いは・・・広いや氷が出るだけじゃ〜ないんですね♪』
こんな、一言を挟み込むことで、植木屋さんが自宅に帰り、自分の女将さんに、同じ事をやってみたくなるベースをしっかりと客席に印象づけ、噺の流れをスムーズにしていく役割を果たしている構成なんでしょうか?
お屋敷で『柳蔭』のお酒を飲み、鯉の洗いを食べさせて頂いた植木屋さん・・・
本日の仕事を切り上げて帰る事を告げるのに・・・
植木屋:『今日はもう・・・ここで止めます!飲ました旦那が悪いよ!』
こんな台詞一つで、まだ日中の日の高いうちに帰宅する植木屋さん・・・自宅に帰って女将さんと今日の出来事報告会にしても・・・その時間帯が推測出来るように噺の時系列をシッカリ組み込んでいることに気づきました・・・
植木屋さんは、帰宅後女将さんに・・・
植木屋:『柳蔭なんて知らないだろう〜?』
女将さん:『こっちで言う直しだろ!』
植木屋:『鯉の洗いなんかは・・・知らないだろう?』
女将さん:『黒いのは・・・皮だろ!』
植木屋:『オレの上を行こうと思うな!』
ってイライラする植木屋さんがみょ〜に可愛らしく感じられます。
植木屋:『落雷のおりに・・・あれ・・・?』
女将さん:『それは・・・来客のおりだろ・・・!』
ここぞとばかりに・・・お屋敷の奥様が旦那様に三つ指をついて【隠し言葉】で伝える仕草を披露・・・
植木屋:『オイ!こっちを見ろよ!こういう形だよ』
女将さん:『そういう形のカエルが出ると・・・雨になるね・・・』
植木屋:『じゃ〜鞍馬から牛若丸が出でましてその名を九郎判官・・・義経にしておきなさい!』
女将さん:『やけどの呪いだろ?』
植木屋:『こんなのは・・・覚えられないだろ・・・』
女将さん:『すぐ覚えたけど・・・すぐ忘れるよ・・・』
徹底的に女将さんに『上』を行かれてしまう植木屋さん
それでも・・・女将さんを次の間(押入れ)に放り込み、大工のはんちゃんを呼び込む
そこで・・・隠し言葉が出せるようにはんちゃんにご馳走する。
この対話が全く噛み合わない・・・
『ご精が出ますな』⇒『朝湯に行ったって言ったろ!』
『ご馳走しますよ』⇒『タカラレタ事は何べんも有るが・・・オメエにご馳走になるのは初めてだな』
『柳蔭ですよ』⇒『こっちの直しかい?』⇒飲んでみる⇒『何だよ!普通の酒じゃねぇ〜か』
『この酒は冷やしてあるのが』⇒『冷たくないよ!日向水だよ!』
『鯉の洗いをお食べ』⇒『イワシじゃねぇ〜か』
『時に、植木屋さん』⇒『オレは大工だよ!』
『植木屋さんは青菜がお好きか?』⇒『大嫌いだよ!』
『それは・・・ないんじゃないの・・・?食って、飲んでしてさぁ〜』⇒『じゃ〜好きって言えばいいのか?』
この噛み合わなさ加減がなんとも可笑しい
ここからオチへと繋がって行きますが・・・
植木屋さんとお屋敷の旦那さん
植木屋さんと女将さん
植木屋さんと大工のはんちゃん
つくづく、植木屋さん人の良さが噺全体に流れている感じ・・・?
小三治師匠から初めて聞いた【青菜】ですが・・・直ぐにでもまた聞いてみたいと思うような一席でした。
By HB
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