『これから首の動脈の動脈硬化をエコー検査で調べます』
『ハイ』
『まず、肩の力を抜いて、怒り肩にしないで、右の動脈から検査しますので、顔を心持ち左に向けてくださいね』
『ハイ』
ニュルニュルのゼリーを首筋に塗られて、検査器を首筋にピッタと当てられ、上へ下へと機器を上下させます。
ここで1つ不安がなくなりました。
「思っていた程くすぐったくない。腹部のエコー検査では(ウッヒャッヒャ〜)と笑いそうになりますが…首筋のそれは、さほどでもなく…なぁ〜んだ」でした。
エコー検査をしつつ…
A先生は時々エコー検査器の本体の機器をいじっています。
「写真を撮っているのだろぅ〜な?」
A先生の目は、常にエコー検査器の画像を見つめ、細心の注意をはらい、悪い箇所を見逃さないように、なんべんも首筋の機器を上下させています。
やがて…
『今度は、左の動脈です。』
『ハイ』
『40才代では、動脈硬化なんて有り得ないですよね』
『ハイ↓』
こちらもテンションが下がりつつ…返事をして…
左の動脈の検査に移りました。
『…』
A先生は無言でしたが…
一瞬A先生の目が【キラリ】と光ました。
「動脈硬化が見つかったな↓」
右側以上に、丹念に左の動脈の検査をしてくれました。
所要時間的には20分くらいですかね。
『写真を見ながら、話しをするので、診察室5番の前で待って居て下さいね』
万事休す
『ハイ↓』
「動脈硬化の有無は告げずに居るけど、あの目は見つけたっう目・表情だなぁ〜」なんて半ば観念しつつ…
ぼーっと待っていると。
『ハッピーさん5番診察室へ』
続きはパート7で
byHB
コメントを書く...
Comments