落語会4
仲入り前の残り二席
桂歌之助
【桃太郎】
今日聞く噺は・・・
全て初めて聞く噺だなぁ〜♪
マクラでは・・・
兵庫県の自宅を出て千葉県の市川の会場迄、所要時間が四時間半。
往復で九時間!
そして、落語が十五分!
遠路遥々お疲れさまです。
ですよね♪
\(^o^)/
続いて、東京では鉄板ネタの。
大阪の【オバチャン】ネタ。
オバチャンの駆け込み乗車を面白おかしく!
発車ベルが鳴り終わり、閉まりかけの扉に・・・日傘を突っ込むオバチャン。
車掌も心得たも んで、扉をチョッとだけ明ける!
すかさずオバチャンはチョッと開いた扉に身体の半身を入れる!
仕方なく車掌は、扉を全部明ける!
しかし、オバチャンは、扉に半身を預けたまま・・・
そして、『北村さ〜ん♪待ってくれはっているでぇ〜!』
マクラでゲラゲラ!
肝心の噺【桃太郎】全く覚えておらず。
桂米團治
【一文笛】
スリの噺でした。
マクラでは、先代の金馬師匠が懐に入れていた懐中時計をスラれた逸話。
しかもスラれた懐中時計本体を懐にもどされた。
では、何をスラれたか・・・?
懐中時計の長針・短針・秒針にムーブメントの歯車・バネなどを盗み、本体のみを元の懐に戻す!
神業のようなスリもいるんですね?
あるところに腕のたつスリがいて、たまたま通りかかった長屋の駄菓子屋の前には、子供達が群がり、一文の笛を買い皆であそんでいる。
その子供達の群がりから少し離れたところに、みすぼらしい格好の男の子が一人、みんなの楽しそうな様子をポッんと見ている。
この子は、武士の子供なのだが、父親は病弱で、浪人中。
当然お小遣い銭など無く。見ているだけ。
駄菓子屋の女主人もその子が笛を買う一文を持っていない事は百も承知。
『笛を買う一文も無いんだから、商売の邪魔だよ、あっちへお行き!』
その光景を見ていたスリは、駄菓子屋に近づき、【一文の笛】を1つ自分のスリの技で盗む。
その盗んだ笛をみすぼらしい子供の袂に忍び込ませる。
こんなことは、スリにとっては、簡単な事。
武士の子供も知らないうちに欲しかった笛が袂に在ることに気付き、笛でたのしそうにあそびはじめる。
お金の無い子供が、笛で遊んでいるのを見た駄菓子屋の女主人は・・・
『この子が盗んだに違いない』と決めつけた、そして、この子の父親の居る家へ文句をつけにくる。
笛を買う一文も持っていない事を、父親もよくよく解っている。
実の子供に『盗みをするとは・・・』
怒り、家から閉め出してしまう。
父親に叱られ、途方に暮れたその子は、近くにあった、井戸に身を投じてしまう。
近所の大人達が直ぐに気付き、子供を井戸から救い出す。
しかし、一命はとりとめたものの、その子は意識不明の危篤状態。
この話を聞いたスリの兄貴分は、スリを呼び出し
『あの子に笛をやったのは、お前だな!腕に覚えがあるスリをして、自信満々で、良い事をしたつもりでいるんだろうが・・・
この結果だ!なぜ?その駄菓子屋で、お前が一文の銭を自分の財布から出し笛を買ってその子に与えていれば、駄菓子屋の女主人に疑われる事もなかったはずだ!』
『兄貴、オレは今回の事で、スリっう仕事がほどほど嫌になった。こんな商売は今日を限りに止めるぜ!』
そう言うなり、懐から短刀を出し、右手の人差し指と中指を刃物でズバッとおとしてしまった。
子供の容態が気になるスリは、自分の傷も癒えないいうちに、兄貴分のところへ・・・
『あの子の具合はどうなっています?』
『あまり、良くないみたいだなぁ〜どうやら、西洋医術ならなんとかなるらしいんだが・・・』
『じゃ〜西洋医術の医者に見てもらえばいいじゃないですか!』
『バカやろ〜!西洋医術ってのは普通の医者代の何倍も高いんだぞ!そんな金が何処にある?長屋じゅうのみんなの金を集めても・・・まったく足りないじゃないか・・・』
『・・・その西洋医術の医者って・・・』
『あぁ、金のたっぷりある大店の旦那の脈をとっていて、かなり稼いでいるみたいだ、そこで稼いだ金を、ソックリ馴染みの店で、飲み食い、芸者をあげてドンチャン騒ぎで散財しているらしいんだ』
『じゃ〜あっしがその西洋医術の医者の財布を・・・』
『バカ言っているんじゃないよ、スリっう仕事に嫌気がさして、右手の指を落として、仕事から足を洗ったんじゃないか!』
『・・・』
ふっと、兄貴分の家から出てきたスリは、御大尽遊びをしている、西洋医術の医者のところへ・・・
暫くすると、スリは再び兄貴分の家へ現れる。
『兄貴、この金で、あの子を西洋医術の医者にみてもらってくだせぇ〜』
『お前は・・・また、スリをしてきたな・・・あの子の事で、足を洗って指まで落としたのに・・・名人芸と言われてただけの事はあるなぁ、指を無くしていても・・・よくスリなんか出来たもんだ・・・』
『わて、ギッチョなもんで!』
By HB
桂歌之助
【桃太郎】
今日聞く噺は・・・
全て初めて聞く噺だなぁ〜♪
マクラでは・・・
兵庫県の自宅を出て千葉県の市川の会場迄、所要時間が四時間半。
往復で九時間!
そして、落語が十五分!
遠路遥々お疲れさまです。
ですよね♪
\(^o^)/
続いて、東京では鉄板ネタの。
大阪の【オバチャン】ネタ。
オバチャンの駆け込み乗車を面白おかしく!
発車ベルが鳴り終わり、閉まりかけの扉に・・・日傘を突っ込むオバチャン。
車掌も心得たも んで、扉をチョッとだけ明ける!
すかさずオバチャンはチョッと開いた扉に身体の半身を入れる!
仕方なく車掌は、扉を全部明ける!
しかし、オバチャンは、扉に半身を預けたまま・・・
そして、『北村さ〜ん♪待ってくれはっているでぇ〜!』
マクラでゲラゲラ!
肝心の噺【桃太郎】全く覚えておらず。
桂米團治
【一文笛】
スリの噺でした。
マクラでは、先代の金馬師匠が懐に入れていた懐中時計をスラれた逸話。
しかもスラれた懐中時計本体を懐にもどされた。
では、何をスラれたか・・・?
懐中時計の長針・短針・秒針にムーブメントの歯車・バネなどを盗み、本体のみを元の懐に戻す!
神業のようなスリもいるんですね?
あるところに腕のたつスリがいて、たまたま通りかかった長屋の駄菓子屋の前には、子供達が群がり、一文の笛を買い皆であそんでいる。
その子供達の群がりから少し離れたところに、みすぼらしい格好の男の子が一人、みんなの楽しそうな様子をポッんと見ている。
この子は、武士の子供なのだが、父親は病弱で、浪人中。
当然お小遣い銭など無く。見ているだけ。
駄菓子屋の女主人もその子が笛を買う一文を持っていない事は百も承知。
『笛を買う一文も無いんだから、商売の邪魔だよ、あっちへお行き!』
その光景を見ていたスリは、駄菓子屋に近づき、【一文の笛】を1つ自分のスリの技で盗む。
その盗んだ笛をみすぼらしい子供の袂に忍び込ませる。
こんなことは、スリにとっては、簡単な事。
武士の子供も知らないうちに欲しかった笛が袂に在ることに気付き、笛でたのしそうにあそびはじめる。
お金の無い子供が、笛で遊んでいるのを見た駄菓子屋の女主人は・・・
『この子が盗んだに違いない』と決めつけた、そして、この子の父親の居る家へ文句をつけにくる。
笛を買う一文も持っていない事を、父親もよくよく解っている。
実の子供に『盗みをするとは・・・』
怒り、家から閉め出してしまう。
父親に叱られ、途方に暮れたその子は、近くにあった、井戸に身を投じてしまう。
近所の大人達が直ぐに気付き、子供を井戸から救い出す。
しかし、一命はとりとめたものの、その子は意識不明の危篤状態。
この話を聞いたスリの兄貴分は、スリを呼び出し
『あの子に笛をやったのは、お前だな!腕に覚えがあるスリをして、自信満々で、良い事をしたつもりでいるんだろうが・・・
この結果だ!なぜ?その駄菓子屋で、お前が一文の銭を自分の財布から出し笛を買ってその子に与えていれば、駄菓子屋の女主人に疑われる事もなかったはずだ!』
『兄貴、オレは今回の事で、スリっう仕事がほどほど嫌になった。こんな商売は今日を限りに止めるぜ!』
そう言うなり、懐から短刀を出し、右手の人差し指と中指を刃物でズバッとおとしてしまった。
子供の容態が気になるスリは、自分の傷も癒えないいうちに、兄貴分のところへ・・・
『あの子の具合はどうなっています?』
『あまり、良くないみたいだなぁ〜どうやら、西洋医術ならなんとかなるらしいんだが・・・』
『じゃ〜西洋医術の医者に見てもらえばいいじゃないですか!』
『バカやろ〜!西洋医術ってのは普通の医者代の何倍も高いんだぞ!そんな金が何処にある?長屋じゅうのみんなの金を集めても・・・まったく足りないじゃないか・・・』
『・・・その西洋医術の医者って・・・』
『あぁ、金のたっぷりある大店の旦那の脈をとっていて、かなり稼いでいるみたいだ、そこで稼いだ金を、ソックリ馴染みの店で、飲み食い、芸者をあげてドンチャン騒ぎで散財しているらしいんだ』
『じゃ〜あっしがその西洋医術の医者の財布を・・・』
『バカ言っているんじゃないよ、スリっう仕事に嫌気がさして、右手の指を落として、仕事から足を洗ったんじゃないか!』
『・・・』
ふっと、兄貴分の家から出てきたスリは、御大尽遊びをしている、西洋医術の医者のところへ・・・
暫くすると、スリは再び兄貴分の家へ現れる。
『兄貴、この金で、あの子を西洋医術の医者にみてもらってくだせぇ〜』
『お前は・・・また、スリをしてきたな・・・あの子の事で、足を洗って指まで落としたのに・・・名人芸と言われてただけの事はあるなぁ、指を無くしていても・・・よくスリなんか出来たもんだ・・・』
『わて、ギッチョなもんで!』
By HB
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