5月4日落語会GW三日目3
春風亭 昇太師匠 【粗忽長屋】
一席目の【猿後家】を演じ終えた昇太師匠・・・
観客の前の高座の上で着替えを始めました・・・?
一席目の着物を脱いで、違う着物と羽織に・・・
さすがに、観客の前では、襦袢まで脱ぐことは無かったですが・・・
高座のどこに隠し持っていたのか・・・?
ペットボトルを取り出して一口二口水分補給。
マクラでは・・・
昇:『いいおっさんになりまして・・・のん気に生きております・・・
一階に居て・・・二階での用事を思いつくでしょ・・・
それで二階に上がると・・・『あれ?何しに来たんだっけ?』
こんな事は、昔の二十歳の頃からしておりました。』
当方もコケコッコウ!の口で・・・三歩歩けば全てを忘れてしまう組に属しているので・・・
昇太師匠の事を笑ってばかりはおれません。
昇:『人の名前が憶えられないですねぇ〜♪
故郷の静岡で落語会をすると・・・楽屋に人が急に来るんですよ♪
同級生が・・・
しかも大概、来た同級生が言う言葉が決まっていて・・・『憶えてる?』って・・・
そりゃそうですよ!会いに来てくれた同級生はテレビで私の事を見聞きして認識していますけど・・・私は、その同級生を見るのが・・・何十年ぶりですよ・・・分かりませんよねぇ〜
最近では、即答で『わからない!忘れちゃった!』って答えています』
見た目若く見える昇太師匠でも、同級生は・・・中にはけっこう、いちゃってる(同級生とは思えないくら老化している)人もいるでしょうからね。
昇:『傷みが激しくて、わからない!廊下・老化(楽屋に会いに来てくれた)の向こうがわかんない!記憶力が無くなっている!でも・・・懸命にやっているから・・・』
オープニングトークでのももクロの一生懸命さの話に、上手に話をリンクさせてきました・・・
昇:『遥かに超えた人が出てくるのが、【落語】です。』
こんな振りから、【粗忽長屋】に入っていきました・・・
これまた、昇太師匠流のアレンジ?が満載の噺になっておりました。
昇:『浅草の浅草寺の境内に人だかりが・・・『猿回しかな?』』
一席前の【猿後家】のワンシーンを上手く切り取り噺に盛り込んできますね。
噺の中の主人公、思い込みの激しい八っあんは・・・人だかりの中に【いきだおれ
】が・・・
八:『いきだおれ?見たこと無いんですオレいきだおれ!見たいんですよいきだおれ!』
ひとだかりの観衆の股の下を潜り抜けて・・・先頭に躍り出ると・・・
世話役さんがおり、八っあんに知り合いではないか?とコモの中の倒れた人を見せられる。
八:『いきだおれ???死に倒れ!』
いきだおれが長屋の熊だと思い込み・・・
世話役さんとの掛け合いで・・・
世:『今朝その熊さんに会っているなら、このいきだおれは違う人ですよ、昨晩からなんだから・・・』
八:『昨晩ここで死んだことにも気づかずに、長屋へ帰って来てしまう、そんな奴なんですよ熊は・・・』
世:『そんなことは・・・絶対に人違いですよ!』
八:『死んだ熊に会った事あんのか!』
元々激しい思い込みの人物設定の八っあんですが、他のどの噺家さんよりも強烈な人物像になっていました。
仲入り
春風亭 昇太師匠 【愛宕山】・【本当は怖い愛宕山】
仲入り休憩の後の最後の一席
マクラでは・・・
昇:『仲入り前の【粗忽長屋】一回だけ寄席?落語会?でかけましたが・・・全く受けなかった!
そこでこの噺は封印!6年ぶりくらいですかねぇ・・・?今回は、人だかりの観衆が貰い泣きをするシーンを新たに入れまして、後は力技でねじ伏せました!』
言われてみると・・・いきだおれを取り囲んでいる観衆が八っあん、熊さんの話にに貰い泣きするシーンって初めて聞きましたね・・・
昇:『ベランダで【ネギ】を育ってておりまして・・・一人暮らしなので・・・お鍋をやるわけでもない!スーパーへ行きますと、売っていますよ【ネギ】が・・・でも、3本括ってあっていくら!って売っているので、1本の【ネギ】を消費するのに時間がかかり、いくら冷蔵庫の中に入れておいても後の2本の【ネギ】がダメになってしまう・・・』
そういう経験当方にもあるあるな話しですね。
昇:『プランターの【ネギ】の種を蒔いておいたら・・・【万能ネギ】が生えてきた♪
必要な時に必要な分だけ・・・チョキンとね♪
また、しばらくすると、チョキンと切った所からまた【ネギ】が生えてくるんですよ・・・植物の生命力には驚きますね・・・♪』
この切られても再びのびてくる【ネギ】の生命力と噺の【愛宕山】の主人公一八のしぶとさとの共通点を表現していたのでしょうか・・・?
この後、旅の話になりました・・・
昇:『噺家の仕事で全国旅に行きます、ご当地で、その土地の物事を、見たり、聞いたり、食べたり・・・今、北陸がすごい事に・・・北陸新幹線の効果でしょうねぇ〜♪小松空港がかわいそうに・・・金沢の仕事は・・・これから日帰りになりますねぇ〜
テレビの観光地のインタビューで見たんですけれど、金沢でインタビューされる人はほとんど東京の人で、富山でインタビューされる人のほとんどが、地元富山の人・・・金沢なら旅行に行こう♪ってなるみたいですが、富山は、まぁ〜いいか♪になっている』
こんなマクラから【愛宕山】に入っていきました。
昇太師匠の【愛宕山】は、かなりアクティブで楽しい噺だったんですが・・・
噺の終盤になって時計を見ると終演のpm4:00のだいぶ前なんです・・・?
ありゃりゃ〜と思っていたら・・・【愛宕山】の噺の続きが始まりました・・・!
非現実的な方法で、崖の上に戻れた一八ですが・・・
せっかく、拾い集めた小判を崖の下に置き忘れてきてしまう。
再び、茶店で傘を借り、今度は余裕のダイビング!
崖下で小判を拾い上げ、崖上の旦那に着物を裂いた紐を上から投げてくれと頼むが・・・
旦:『紐は投げてやらないよ!そこでオオカミにでも食われてしまいな!私は、太鼓持ちなんて【大嫌い】なんだ!毎年、ここへ来て崖下の祠の商売の神様にお賽銭として25両を投げ込んで、ついでに欲張りな太鼓持ちを生贄として奉げてるんだぁ〜!』
ここで、旦那さんの態度が豹変・・・その場から居なくなってしまう。
崖下に一人取り残された一八・・・
話の通り、オオカミ出現!
しかし・・・一八は、太鼓持ちの持ち前のヨイショ攻撃をオオカミに繰り出す。
オオカミも一八のヨイショ攻撃で良い心持に・・・
オオカミに食われる危機から脱した一八。
次に登場は、崖下の祠の商売の神様。
ここでも、一八のヨイショ攻撃が炸裂。
良い心持にされた、商売の神様は・・・今後一八をご贔屓にしてやると宣言。
崖下から生還した一八、あれよあれよとなす事すべてが好転しだす・・・
遂にはお店の旦那様まで上り詰める一八。
後半の噺は昇太師匠の創作落語なんでしょう・・・
とっても珍しい?他では決して聞けない?噺を聞けて、笑えて楽しめた独演会に満足満足で帰路についたのは、容易に想像できる事だと思います。
by HB
一席目の【猿後家】を演じ終えた昇太師匠・・・
観客の前の高座の上で着替えを始めました・・・?
一席目の着物を脱いで、違う着物と羽織に・・・
さすがに、観客の前では、襦袢まで脱ぐことは無かったですが・・・
高座のどこに隠し持っていたのか・・・?
ペットボトルを取り出して一口二口水分補給。
マクラでは・・・
昇:『いいおっさんになりまして・・・のん気に生きております・・・
一階に居て・・・二階での用事を思いつくでしょ・・・
それで二階に上がると・・・『あれ?何しに来たんだっけ?』
こんな事は、昔の二十歳の頃からしておりました。』
当方もコケコッコウ!の口で・・・三歩歩けば全てを忘れてしまう組に属しているので・・・
昇太師匠の事を笑ってばかりはおれません。
昇:『人の名前が憶えられないですねぇ〜♪
故郷の静岡で落語会をすると・・・楽屋に人が急に来るんですよ♪
同級生が・・・
しかも大概、来た同級生が言う言葉が決まっていて・・・『憶えてる?』って・・・
そりゃそうですよ!会いに来てくれた同級生はテレビで私の事を見聞きして認識していますけど・・・私は、その同級生を見るのが・・・何十年ぶりですよ・・・分かりませんよねぇ〜
最近では、即答で『わからない!忘れちゃった!』って答えています』
見た目若く見える昇太師匠でも、同級生は・・・中にはけっこう、いちゃってる(同級生とは思えないくら老化している)人もいるでしょうからね。
昇:『傷みが激しくて、わからない!廊下・老化(楽屋に会いに来てくれた)の向こうがわかんない!記憶力が無くなっている!でも・・・懸命にやっているから・・・』
オープニングトークでのももクロの一生懸命さの話に、上手に話をリンクさせてきました・・・
昇:『遥かに超えた人が出てくるのが、【落語】です。』
こんな振りから、【粗忽長屋】に入っていきました・・・
これまた、昇太師匠流のアレンジ?が満載の噺になっておりました。
昇:『浅草の浅草寺の境内に人だかりが・・・『猿回しかな?』』
一席前の【猿後家】のワンシーンを上手く切り取り噺に盛り込んできますね。
噺の中の主人公、思い込みの激しい八っあんは・・・人だかりの中に【いきだおれ
】が・・・
八:『いきだおれ?見たこと無いんですオレいきだおれ!見たいんですよいきだおれ!』
ひとだかりの観衆の股の下を潜り抜けて・・・先頭に躍り出ると・・・
世話役さんがおり、八っあんに知り合いではないか?とコモの中の倒れた人を見せられる。
八:『いきだおれ???死に倒れ!』
いきだおれが長屋の熊だと思い込み・・・
世話役さんとの掛け合いで・・・
世:『今朝その熊さんに会っているなら、このいきだおれは違う人ですよ、昨晩からなんだから・・・』
八:『昨晩ここで死んだことにも気づかずに、長屋へ帰って来てしまう、そんな奴なんですよ熊は・・・』
世:『そんなことは・・・絶対に人違いですよ!』
八:『死んだ熊に会った事あんのか!』
元々激しい思い込みの人物設定の八っあんですが、他のどの噺家さんよりも強烈な人物像になっていました。
仲入り
春風亭 昇太師匠 【愛宕山】・【本当は怖い愛宕山】
仲入り休憩の後の最後の一席
マクラでは・・・
昇:『仲入り前の【粗忽長屋】一回だけ寄席?落語会?でかけましたが・・・全く受けなかった!
そこでこの噺は封印!6年ぶりくらいですかねぇ・・・?今回は、人だかりの観衆が貰い泣きをするシーンを新たに入れまして、後は力技でねじ伏せました!』
言われてみると・・・いきだおれを取り囲んでいる観衆が八っあん、熊さんの話にに貰い泣きするシーンって初めて聞きましたね・・・
昇:『ベランダで【ネギ】を育ってておりまして・・・一人暮らしなので・・・お鍋をやるわけでもない!スーパーへ行きますと、売っていますよ【ネギ】が・・・でも、3本括ってあっていくら!って売っているので、1本の【ネギ】を消費するのに時間がかかり、いくら冷蔵庫の中に入れておいても後の2本の【ネギ】がダメになってしまう・・・』
そういう経験当方にもあるあるな話しですね。
昇:『プランターの【ネギ】の種を蒔いておいたら・・・【万能ネギ】が生えてきた♪
必要な時に必要な分だけ・・・チョキンとね♪
また、しばらくすると、チョキンと切った所からまた【ネギ】が生えてくるんですよ・・・植物の生命力には驚きますね・・・♪』
この切られても再びのびてくる【ネギ】の生命力と噺の【愛宕山】の主人公一八のしぶとさとの共通点を表現していたのでしょうか・・・?
この後、旅の話になりました・・・
昇:『噺家の仕事で全国旅に行きます、ご当地で、その土地の物事を、見たり、聞いたり、食べたり・・・今、北陸がすごい事に・・・北陸新幹線の効果でしょうねぇ〜♪小松空港がかわいそうに・・・金沢の仕事は・・・これから日帰りになりますねぇ〜
テレビの観光地のインタビューで見たんですけれど、金沢でインタビューされる人はほとんど東京の人で、富山でインタビューされる人のほとんどが、地元富山の人・・・金沢なら旅行に行こう♪ってなるみたいですが、富山は、まぁ〜いいか♪になっている』
こんなマクラから【愛宕山】に入っていきました。
昇太師匠の【愛宕山】は、かなりアクティブで楽しい噺だったんですが・・・
噺の終盤になって時計を見ると終演のpm4:00のだいぶ前なんです・・・?
ありゃりゃ〜と思っていたら・・・【愛宕山】の噺の続きが始まりました・・・!
非現実的な方法で、崖の上に戻れた一八ですが・・・
せっかく、拾い集めた小判を崖の下に置き忘れてきてしまう。
再び、茶店で傘を借り、今度は余裕のダイビング!
崖下で小判を拾い上げ、崖上の旦那に着物を裂いた紐を上から投げてくれと頼むが・・・
旦:『紐は投げてやらないよ!そこでオオカミにでも食われてしまいな!私は、太鼓持ちなんて【大嫌い】なんだ!毎年、ここへ来て崖下の祠の商売の神様にお賽銭として25両を投げ込んで、ついでに欲張りな太鼓持ちを生贄として奉げてるんだぁ〜!』
ここで、旦那さんの態度が豹変・・・その場から居なくなってしまう。
崖下に一人取り残された一八・・・
話の通り、オオカミ出現!
しかし・・・一八は、太鼓持ちの持ち前のヨイショ攻撃をオオカミに繰り出す。
オオカミも一八のヨイショ攻撃で良い心持に・・・
オオカミに食われる危機から脱した一八。
次に登場は、崖下の祠の商売の神様。
ここでも、一八のヨイショ攻撃が炸裂。
良い心持にされた、商売の神様は・・・今後一八をご贔屓にしてやると宣言。
崖下から生還した一八、あれよあれよとなす事すべてが好転しだす・・・
遂にはお店の旦那様まで上り詰める一八。
後半の噺は昇太師匠の創作落語なんでしょう・・・
とっても珍しい?他では決して聞けない?噺を聞けて、笑えて楽しめた独演会に満足満足で帰路についたのは、容易に想像できる事だと思います。
by HB
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