6月24日落語会2
三遊亭 兼好師匠 【千両みかん】
マクラでは・・・
兼:『師匠の好楽が、贔屓にしている居酒屋が・・・【和民】なんです。
打ち上げとかでよく使うんですが・・・
そんな居酒屋でのお品書きに・・・【季節限定】やら【産地直送】やら【無添加】なんて謳い文句を見ると・・・どうしても、それを注文してしまいます♪
それから、居酒屋のチェーン店では、最近海外の従業員が増えました♪
どう見ても、インドとかパキスタンの方なんですが・・・名札には【鈴木】とある
その人に・・・『鈴木さん!お皿ちょうだい♪』って言っても、鈴木さんは反応しない!
だったら・・・日本人のスタッフも配属して欲しい!
だって・・・対話が成り立たないですから・・・
季節の物は、その季節に食べるのが一番よいんです!』
こんなマクラから噺【千両みかん】へ・・・
季節の噺なんですねぇ〜♪
若旦那が番頭に思い煩っている物を打ち明ける時・・・
若:『恋い焦がれている♪』
番:『そうですよねぇ〜♪小さい時から若旦那を見ていますが、若旦那もそういう年頃なんですねぇ〜♪』
若:『みずみずしくて♪・艶のある♪・まわるくて♪・甘酸っぱい♪・黄色に耀く♪』
番:『見た目が・・・?・・・黄疸?』
若:『みかんだよ♪』
番:『みかん?・・・芸者かなんか?』
若:『みかん!』
番:『みかんって・・・?あの食べるみかん?
それなら、みかんが食べたいって、早く言って下さいよ♪直ぐに持って来ますから♪』
夏場の季節外れに、みかんを持って来ますからって、安請け合いをしてしまう番頭。
大旦那に若旦那の患いの元の話を・・・
番:『聞いてきました、若旦那が思い煩っているのは・・・
みずみずしくて♪艶のある♪まわるくて♪・・・』
大:『みかん・・・か?』
番:『何でここで分かるんです?私は、最後まで聞いて分かったのに・・・』
大:『番頭さん、お前さんみかんを買ってくるって、いったい何処で?
このうん気での夏の盛りに?買ってくる?・・・何処で?』
番:『・・・・・・・・・』
大:『息子の命はあと10日、それまでにみかんを買ってこないと・・・お前さんは、主(あるじ)殺しだね、主殺しは、磔獄門だよ!』
これを聞いた番頭さん、慌ててみかんを探しに江戸の街に飛び出す♪
一軒目→無い
二軒目→無い
三軒目→『みずみずしくて♪艶のある♪』→二つ目のキーワードで『みかん?』と正解を出すも・・・みかんは無い
方々みかんを探して歩き回り、たどり着いた店では・・・
番:『どうして、みかんを置いて無いんですか?どうして夏場のにみかんを置いて無いんですか?』
店:『うち、床屋だから♪』
番:『あなたは・・・あなたは・・・磔を見たことが有りますか?』
店:『えぇ〜あれは・・・嫌だよねぇ〜
ところで、神田のみかん問屋『万宗』へ行きました?』
望みを繋いで、神田の『万宗』へやって来た番頭さん。
番:『みかんあります?』
万宗:『ありますよ♪』
番:『軽いなぁ〜♪』
万宗:『さて、まともな物があるか・・・?倉にみかんが50箱ありますが・・・このうん気ですから・・・』
倉を開けると、冷たい空気がスゥ〜っと、箱の中のみかんを確認するが・・・
グズグズばかり。
奥の方からたった一つまともなみかんを見つけ出す♪
番:『いくらですか?』
万宗:『いくら?困りますなぁ〜♪千両です。』
番:『千両?』
万宗:『毎年腐らせるのを覚悟の上で、50箱囲っております、そんな事情のみかんですから・・・』
番:『店の大旦那に相談してきます!』
番頭さんは、店に飛び帰り、大旦那に・・・
番:『みかん、たった一つだけありました♪』
大:『千両か?』
番:『良いところは、みんな持って行くんですね?』
\(^o^)/
大旦那の了解を得て!千両のみかんを買い店の若旦那にみかんを差し出す♪
みかんを手にした若旦那、みるみるうちに、顔色に赤みが指し始める♪
この噺は、ここまでにすれば良いと思うんですが、オチまで噺を展開すると、やや噺のトーンがダウンする感じ?
みかんの中には、房が10房あった、その内、3房を若旦那が、父親・母親・みかんを探しだしてきた番頭にそれぞれ、1房づつ分けてくれと、番頭に手渡す。
近々のれん分けをさせて貰う予定の番頭さん。
小さい頃から奉公し続けて、今度、のれん分けで、40〜30両貰えるだろうが・・・
今、若旦那から預かったみかんの房が三つ。
みかんが千両で、その中身は10房のみかん、つまり、一房が100両なので、若旦那から預かった、この手の中にしたみかんは、三房で300両。
40〜30両と300両・・・
『番頭さんを品川で見たよ!』っと言う証言を最後に、番頭さんは、行く方知れずになりました♪
このオチだど、噺の前半〜中盤〜後半の面白さからやはり、トーンダウン感を感じてしまいます。
仲入り
岡 大介 【カンカラ三線】
カンカラ三線のルーツは、沖縄で、戦後米軍に私財を取り上げられた沖縄の民が、配給のカンカラとベッドの足(木)とパラシュートの紐で作った三線。
お座敷小唄〜川上音次郎のオッペケペ節〜ストトン節〜骨まで愛してをカンカラ三線で熱唱。
三遊亭 兼好師匠 【青菜】
マクラでは・・・
兼:『今の岡さん、年をとらないですねぇ〜♪
結構色々言っているので、そのうち、刺されるでしょ〜♪』
政治批判的な歌を唄ってますからね♪
兼:『身の丈に合った事をするのが本当ですね♪
最近鳥取県に【スターバックス・スタバ】が出来ました、以前より、鳥取県には、【すなば】っていう店があり、鳥取県知事も宣伝に一役勝ったりしていました。
【すなば】は、普通の喫茶店なんですが・・・【スタバ】が出店して、もし【すなば】が潰れたりしたら・・・【スタバ】はそぅと〜責められますね♪』
こんなマクラから噺に・・・
兼:『植木屋さん!』
2015年度初めての【青菜】です。
\(^o^)/
マクラでの、(身の丈に合った事をする)っていう話は・・・【青菜】に繋がるんだぁ〜♪
仕事場のご隠居さんの家の庭での仕事上がりに、柳陰(お酒)と鯉のあらいをご馳走になる、酒のアテに青菜を勧められ、お願いすると、たまたま、青菜は切れていた♪
その事を話すのに、ご隠居と奥さまは、隠し言葉を使う♪
今しがた聞いた、隠し言葉に感心しきりの植木屋さん、自宅に帰り自分もやってみたくなる♪
帰宅すると植木屋さんは、かみさんに、今日お屋敷であった事を話す。
植:『お前なんざぁ〜柳陰なんて知らないだろ〜?』
か:『こっちで言う直しだろ♪』
植:『なんで知ってるの?』
か:『昨日今日の酒飲みじゃ〜ないよ♪』
植:『・・・じゃ〜鯉のあらいなんて、食べた事無いだろ〜?』
か:『有るよ♪』
植:『・・・』
か:『お前さんが留守の時に食べた事有ります♪』
植:『・・・お屋敷の奥さまは、こうやって、三つ指をついてな♪お前なんかはこぅだな♪グーで力士の仕切りだな♪』
か:『・・・』
植:『隠し言葉だって『鞍馬から牛若丸が出でまして、その名を九郎判官』『それでは、義経にしておけ』なんてのは!知らないだろ〜?』
か:『知ってるよ、三べん言うと火傷が治るまじないだろ!』
植:『違う〜♪こういう意味なんだよ♪』
か:『そんなの、障子をカラッって開けて、『食っちまったよ!』って言えば良いじゃん!』
旦那の植木屋さん、かみさんと楽しそうに話をしますね♪
それに、人のよさが滲み出ている感じがまた、良いですね♪
かみさんも!旦那の植木屋さんをある程度尻に敷きながらも、根本は、植木屋さんを旦那として認めているし・・・
このあとに、大工の熊が登場し、オチに向かい隠し言葉を使うチャンスを得て、植木屋さんは実行に・・・
今年の夏は何回この噺に遭遇出来るのかなぁ〜?
By HB
マクラでは・・・
兼:『師匠の好楽が、贔屓にしている居酒屋が・・・【和民】なんです。
打ち上げとかでよく使うんですが・・・
そんな居酒屋でのお品書きに・・・【季節限定】やら【産地直送】やら【無添加】なんて謳い文句を見ると・・・どうしても、それを注文してしまいます♪
それから、居酒屋のチェーン店では、最近海外の従業員が増えました♪
どう見ても、インドとかパキスタンの方なんですが・・・名札には【鈴木】とある
その人に・・・『鈴木さん!お皿ちょうだい♪』って言っても、鈴木さんは反応しない!
だったら・・・日本人のスタッフも配属して欲しい!
だって・・・対話が成り立たないですから・・・
季節の物は、その季節に食べるのが一番よいんです!』
こんなマクラから噺【千両みかん】へ・・・
季節の噺なんですねぇ〜♪
若旦那が番頭に思い煩っている物を打ち明ける時・・・
若:『恋い焦がれている♪』
番:『そうですよねぇ〜♪小さい時から若旦那を見ていますが、若旦那もそういう年頃なんですねぇ〜♪』
若:『みずみずしくて♪・艶のある♪・まわるくて♪・甘酸っぱい♪・黄色に耀く♪』
番:『見た目が・・・?・・・黄疸?』
若:『みかんだよ♪』
番:『みかん?・・・芸者かなんか?』
若:『みかん!』
番:『みかんって・・・?あの食べるみかん?
それなら、みかんが食べたいって、早く言って下さいよ♪直ぐに持って来ますから♪』
夏場の季節外れに、みかんを持って来ますからって、安請け合いをしてしまう番頭。
大旦那に若旦那の患いの元の話を・・・
番:『聞いてきました、若旦那が思い煩っているのは・・・
みずみずしくて♪艶のある♪まわるくて♪・・・』
大:『みかん・・・か?』
番:『何でここで分かるんです?私は、最後まで聞いて分かったのに・・・』
大:『番頭さん、お前さんみかんを買ってくるって、いったい何処で?
このうん気での夏の盛りに?買ってくる?・・・何処で?』
番:『・・・・・・・・・』
大:『息子の命はあと10日、それまでにみかんを買ってこないと・・・お前さんは、主(あるじ)殺しだね、主殺しは、磔獄門だよ!』
これを聞いた番頭さん、慌ててみかんを探しに江戸の街に飛び出す♪
一軒目→無い
二軒目→無い
三軒目→『みずみずしくて♪艶のある♪』→二つ目のキーワードで『みかん?』と正解を出すも・・・みかんは無い
方々みかんを探して歩き回り、たどり着いた店では・・・
番:『どうして、みかんを置いて無いんですか?どうして夏場のにみかんを置いて無いんですか?』
店:『うち、床屋だから♪』
番:『あなたは・・・あなたは・・・磔を見たことが有りますか?』
店:『えぇ〜あれは・・・嫌だよねぇ〜
ところで、神田のみかん問屋『万宗』へ行きました?』
望みを繋いで、神田の『万宗』へやって来た番頭さん。
番:『みかんあります?』
万宗:『ありますよ♪』
番:『軽いなぁ〜♪』
万宗:『さて、まともな物があるか・・・?倉にみかんが50箱ありますが・・・このうん気ですから・・・』
倉を開けると、冷たい空気がスゥ〜っと、箱の中のみかんを確認するが・・・
グズグズばかり。
奥の方からたった一つまともなみかんを見つけ出す♪
番:『いくらですか?』
万宗:『いくら?困りますなぁ〜♪千両です。』
番:『千両?』
万宗:『毎年腐らせるのを覚悟の上で、50箱囲っております、そんな事情のみかんですから・・・』
番:『店の大旦那に相談してきます!』
番頭さんは、店に飛び帰り、大旦那に・・・
番:『みかん、たった一つだけありました♪』
大:『千両か?』
番:『良いところは、みんな持って行くんですね?』
\(^o^)/
大旦那の了解を得て!千両のみかんを買い店の若旦那にみかんを差し出す♪
みかんを手にした若旦那、みるみるうちに、顔色に赤みが指し始める♪
この噺は、ここまでにすれば良いと思うんですが、オチまで噺を展開すると、やや噺のトーンがダウンする感じ?
みかんの中には、房が10房あった、その内、3房を若旦那が、父親・母親・みかんを探しだしてきた番頭にそれぞれ、1房づつ分けてくれと、番頭に手渡す。
近々のれん分けをさせて貰う予定の番頭さん。
小さい頃から奉公し続けて、今度、のれん分けで、40〜30両貰えるだろうが・・・
今、若旦那から預かったみかんの房が三つ。
みかんが千両で、その中身は10房のみかん、つまり、一房が100両なので、若旦那から預かった、この手の中にしたみかんは、三房で300両。
40〜30両と300両・・・
『番頭さんを品川で見たよ!』っと言う証言を最後に、番頭さんは、行く方知れずになりました♪
このオチだど、噺の前半〜中盤〜後半の面白さからやはり、トーンダウン感を感じてしまいます。
仲入り
岡 大介 【カンカラ三線】
カンカラ三線のルーツは、沖縄で、戦後米軍に私財を取り上げられた沖縄の民が、配給のカンカラとベッドの足(木)とパラシュートの紐で作った三線。
お座敷小唄〜川上音次郎のオッペケペ節〜ストトン節〜骨まで愛してをカンカラ三線で熱唱。
三遊亭 兼好師匠 【青菜】
マクラでは・・・
兼:『今の岡さん、年をとらないですねぇ〜♪
結構色々言っているので、そのうち、刺されるでしょ〜♪』
政治批判的な歌を唄ってますからね♪
兼:『身の丈に合った事をするのが本当ですね♪
最近鳥取県に【スターバックス・スタバ】が出来ました、以前より、鳥取県には、【すなば】っていう店があり、鳥取県知事も宣伝に一役勝ったりしていました。
【すなば】は、普通の喫茶店なんですが・・・【スタバ】が出店して、もし【すなば】が潰れたりしたら・・・【スタバ】はそぅと〜責められますね♪』
こんなマクラから噺に・・・
兼:『植木屋さん!』
2015年度初めての【青菜】です。
\(^o^)/
マクラでの、(身の丈に合った事をする)っていう話は・・・【青菜】に繋がるんだぁ〜♪
仕事場のご隠居さんの家の庭での仕事上がりに、柳陰(お酒)と鯉のあらいをご馳走になる、酒のアテに青菜を勧められ、お願いすると、たまたま、青菜は切れていた♪
その事を話すのに、ご隠居と奥さまは、隠し言葉を使う♪
今しがた聞いた、隠し言葉に感心しきりの植木屋さん、自宅に帰り自分もやってみたくなる♪
帰宅すると植木屋さんは、かみさんに、今日お屋敷であった事を話す。
植:『お前なんざぁ〜柳陰なんて知らないだろ〜?』
か:『こっちで言う直しだろ♪』
植:『なんで知ってるの?』
か:『昨日今日の酒飲みじゃ〜ないよ♪』
植:『・・・じゃ〜鯉のあらいなんて、食べた事無いだろ〜?』
か:『有るよ♪』
植:『・・・』
か:『お前さんが留守の時に食べた事有ります♪』
植:『・・・お屋敷の奥さまは、こうやって、三つ指をついてな♪お前なんかはこぅだな♪グーで力士の仕切りだな♪』
か:『・・・』
植:『隠し言葉だって『鞍馬から牛若丸が出でまして、その名を九郎判官』『それでは、義経にしておけ』なんてのは!知らないだろ〜?』
か:『知ってるよ、三べん言うと火傷が治るまじないだろ!』
植:『違う〜♪こういう意味なんだよ♪』
か:『そんなの、障子をカラッって開けて、『食っちまったよ!』って言えば良いじゃん!』
旦那の植木屋さん、かみさんと楽しそうに話をしますね♪
それに、人のよさが滲み出ている感じがまた、良いですね♪
かみさんも!旦那の植木屋さんをある程度尻に敷きながらも、根本は、植木屋さんを旦那として認めているし・・・
このあとに、大工の熊が登場し、オチに向かい隠し言葉を使うチャンスを得て、植木屋さんは実行に・・・
今年の夏は何回この噺に遭遇出来るのかなぁ〜?
By HB
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