7月10日落語会3
一席目の【蒟蒻問答】が終わり
二席目に移るまでの間に、恒例の生着替えに・・・
毎回、オレスタイルの落語会で、生着替えすを披露してくれますが・・・
昇太師匠・・・着替えをしながら、す二席目の噺の事を考えているのか?
顔が・・・コワイ?
\(>_<)/
春風亭 昇太師匠 【鬼背】
初めましての噺です♪
生着替え→高座挨拶→噺って・・・マクラ無しで、いきなり噺本編へ突入しました?
外から家の戸を叩きながら・・・
よ:『源ちゃん!開けてくれよ!』
源:『クワバラ!クワバラ!早く帰れよ!』
よ:『オレだよ♪よも吉だよ♪』
源:『よも吉だぁ〜?もし!お前がよも吉なら・・・.何が好きか分かるはずだぁ〜!言ってみろ?』
よ:『オッパイ♪\(^o^)/』
源:『おぉ〜♪よも吉だぁ〜♪』
戸を開けて・・・
源:『なんだよ!一人かい?女はどうした?』
よ:『逃げられたよ\(>_<)/』
源:『ホレみろ!言わんこっちゃない!』
よ:『源ちゃん♪明日、一緒にお母さんに謝りに行ってくれない?』
源:『・・・』
よ:『明日一緒に謝りに行ってよ?』
源:『・・・よも吉・・・お前のお母さんは・・・
亡くなったよ!』
よ:『・・・???』
源兵衛の説明によると・・・
もともと、よも吉のお母さんは、マメな人で、家の掃除から、庭の草木の世話までキッチリする人だった・・・
よも吉が、放蕩をし・・・家を出て、女と一緒に江戸を離れてしまうと、息子のよも吉が、家に居ないことに、ガッカリしたのか・・・?
毎日欠かさずしていた庭の草木の世話をしない日も・・・
そんな日が二三日続いたので、よも吉のお母さんが心配になり、家を訪ねると・・・
そうしたら・・・家でお母さんは既に亡くなっていた・・・
早桶を用意し、懇ろにと・・・寺の焼き場へ運んだんだが・・・
翌朝になると、お前のお母さんは、寺を抜け出し、家に戻っている!
再び、寺の焼き場へ運んだが・・・結果は、同じ・・・翌朝になると、お前のお母さんは、家に戻っている!
この奇怪な話を、三味沢禅という、みすぼらしい上州の坊さんに禅問答したら・・・
源:『そのご胸中は・・・?』
三味沢禅:『う〜ん』って言って、両手で大きな○を描いた!
(この部分は、一席目の【蒟蒻問答】のワンシーンを【鬼背】の噺の中に切り取り連動させた昇太師匠の工夫ですね♪)
坊さんによると・・・
お母さんは、人と鬼の間の状態で、鬼の部分が、息子を夜な夜な探し歩く行動に駆り立てる・・・
噺の冒頭で、よも吉が、源兵衛の家の戸を叩いた時の、源兵衛の反応を思い出しました・・・
源:『クワバラ!クワバラ!早く帰ってくれよ!』
夜な夜な、よも吉のお母さんの鬼(もののけ)に、『息子は居ないか?』って、毎晩戸を叩かれる源兵衛の心境が、この一言にリンクしての繋がりがよ〜く分かりました♪
昇太師匠のこの噺・・・スゴい構成力です♪
\(^o^)/
よも吉、源兵衛、三味沢禅が話し合い・・・
よ:『お母さんを成仏させるには?どうすれば・・・?』
三味沢禅:『息子を探し回る鬼(母)の背中にピッタリ(おぶさり)張り付き、一言も発しなければ、鬼は、あなたを見つけられない、その状態で、一晩中過ごし、明け方まで、家に帰える事はさせずに、鬼に夜明の朝日を浴びさせなさい!すると、朝日を浴びた鬼は、砂化してサラサラと崩れ落ちて、お母さんは、成仏が出来る!』
その晩に、よも吉は、家のお母さんの背にピタッテ張り付く。
やがて、半分鬼になってしまっているお母さんは、立ち上がり家の外へ・・・
そして、よも吉を探しに・・・
鬼の能力を使いひとっ飛びで、源兵衛の家へ・・・
よ:『『背中にピタッと張り付いていろ!』って言われても・・・
これじゃ〜ズリ落ちちゃうなぁ〜どうしよう?
・・・あっ!これに・・・つかまって・・・』
\(^o^)/って言いながら、鬼化したお母さんの頭の角にしがみつくよも吉♪
\(^o^)/
源兵衛の家でドンドン戸を叩くが、ここによも吉が居ないと諦め・・・
お母さんの鬼は、またひとっ飛びで、次に、竹ん家へ・・・
よ:『今度は竹ん家かよ〜』
竹ん家でも、源兵衛の家でしたように、ドンドン戸を叩く・・・
よも吉が居ない事を竹ん家でも確認した、お母さんの鬼は・・・
またまた・・・ひとっ飛び・・・
次には・・・
よ:『今度は・・・留んとこだよ・・・オレの友達ん家を順番に回っているんだ・・・』
\(^o^)/
留ん家でも戸をドンドン叩き・・・よも吉が居ないのを確認したら・・・
またまた・・・ひとっ飛び・・・
今度は・・・浅草寺へ・・・
よ:『あぁ〜浅草寺だぁ〜子供の頃にオレをお母さんが連れてきてくれた所だぁ〜
たしか・・・浅草寺でオレは迷子になっちまって・・・お母さんがオレを見つけてくれたんだったよなぁ〜♪』
\(^o^)/
母親との思い出のある浅草寺・・・
次にまたまた・・・ひとっ飛び・・・
飛んできた所は・・・飛鳥山・・・
よ:『子供の時分、桜の季節にお花見にここ、飛鳥山に来たなぁ〜♪』
\(^o^)/
またまた、母親とよも吉との思い出の地へ・・・
【鬼になってまで・・・オレの事を探してくれているのか・・・】
最後にお母さんの鬼が訪れた先は・・・
やはり・・・思いでの地・・・
よも吉が小さい頃からよく遊んでいた近所の神社へ降り立つ!
母親と、思いでの地巡りをして、よも吉は・・・涙を・・・
そして、一晩中飛び回って・・・そろそろ夜明けの時刻が・・・
ここで、お母さんの鬼が・・・背中にピッタッと張り付いているよも吉に語りかける・・・
母:『なに、泣いているんだい♪
お前が背に居ることは・・・分かっていたよ♪』
よ:『・・・・・・・・・』
\(>_<)/
母:『お前・・・三味沢禅坊主になんて言われた?
口を利いちゃいけない!って言われなかったかい?』
よ:『・・・・・・・・・\(>_<)/』
確かに・・源兵衛の家や竹ん家や留ん家・・・浅草寺・・・飛鳥山・・・って
お母さんの鬼が移動するたびに・・・よも吉・・・実況中継の如くに声に出して・・・思い出を語っていました・・・
な〜るほど\(^o^)/
背中に張り付いているのが、バレていたんですね♪
\(^o^)/
母:『一つ聞いていいかい?
お前は、あの女(よも吉と一緒に江戸を離れた女)のどこに惚れたんだい?心かい?』
よ:『オッパイ!\(^o^)/』
ここで、再び噺の冒頭でのクスグリを有効的に放り込んでくる昇太師匠・・・
これまた・・・噺の構成力の妙にビックリです・・・
そして・・・最後にさらに、さらに、追い討ちをかける驚きが・・・
よ:『お母さん!朝日を浴びてしまうと成仏してしまうよ・・・鬼に成ってまで・・・何か心残りが有ったんじゃ〜?』
母:『泣いているお前を・・・
もう一度背負ってみたっかったのさ・・・』
この噺・・・7月13日からの【お盆】を意識してこの噺をかけたのか・・・
???ですが・・・
チョッと衝撃的な噺を聞いてしまった・・・?
考えすぎかな?
でも、生着替えの時のあの恐い顔・・・
仕掛け満載のこの噺【鬼背】の事を考えながら・・・なのですか?ね・・・
そして、マクラなしで、噺にいきなり入ったのも・・・
納得です♪\(^o^)/
仲入り
春風亭 昇太師匠 【船徳】
マクラでは・・・
昇:『今、休憩をとってもらい・・・
お後1席で終わりです♪
後・・・30分くらいで・・・
明るいうちから・・・
飲めますねぇ〜♪
\(^o^)/
下北沢には・・・良いお店がいっぱい有りますから・・・
イヤなおじさんに絡まれながら飲みます♪』
\(^o^)/
昇:『今日の一席目は・・・【蒟蒻問答】で・・・
噺の中に言い立てがあるので、苦手でして・・・
二席目の【鬼背】は・・・
以前に結成していたSWAのメンバー一人一人に、夢枕貘先生が、一席づつ作って下さった新作落語で、【鬼の背詣り】というタイトルの喬太郎さんへの書き下ろしで・・・
その【鬼の背詣り】を私が書き直したものです♪』
\(^o^)/
そういう出どころの噺なんですね♪
\(^o^)/
昇:『【鬼背】は、5年前に1回きり演じました・・・
噺にデテクル、『よも吉』・・・似た噺がありまして、そちらの噺の主人公の名前が『いよ吉』・・・昨日の公演で、『よも吉』を→『いよ吉』って言ってしまいまして・・・
いっぺん間違えると・・・最後まで、『いよ吉』で演じないと・・・また、まちがえないように、辛かったです!
なので・・・今日は、ここに、『よも吉』って書いてきました♪』って言いながら、左手を差し出す昇太師匠♪
\(^o^)/
昇:『私は、春風亭柳昇の弟子になりました♪
私・・・気が小さいので・・・
柳昇のもとで、のびのびとやらせてもらいました♪
だから・・・私・・・志のさん(立川志の輔)によく言うんです・・・『バカじゃない?』って・・・
私の師匠が談志師匠だったら・・・ダメですね♪
私・・・気が小さいので・・・\(>_<)/
本当に、師匠選びは・・・運ですね♪
そして、噺家って職業も・・・
日本だからこそ、できている職業で・・・
もし、台湾に生まれていたら・・・噺家には成れませんでしたから・・・♪\(^o^)/
仕事の噺として・・・
【3K】って言葉・・・日本で、ブームになった言葉ですが・・・
今までで、『一番ダメな言葉』ですね!
学生の時に、色々経験して、自分に合っている仕事を見つける!
そして、自分に合っている仕事に就いて、合っているって思っていても・・・
じつは・・・その仕事が自分に合っていなかったり・・・♪ 』
こんなマクラを振って・・・噺【船徳】に・・・
噺の冒頭では・・・アクション(雀に成りきる)をつけての・・・若旦那のアイデア・・・『雀をたくさん捕る方法』を披露し・・・
こんな、馬鹿げた事を日長一日考えている、親(お店の旦那)に勘当された、船宿に居候中の若旦那・・・♪
船宿亭主:『若旦那・・・あなた・・・額に汗して働こうって、思いませんか?』
若旦那:『私だって、働こうって思っていますよ!』
船:『何をするんですか?』
若:『船頭だよ♪』
船:『どこの船宿で・・・?』
若:『ここだよ!』
船:『船頭って、辛い仕事ですよ!あなたに、ガマン出来ますか?』
若:『ガマン出来んだよ!』
って言いながら、両手で太もものあたりを【バンバン】叩きだし・・・
いかにも、若旦那の駄々っ子ぶりを、コミカルに強調する昇太師匠♪
\(^o^)/
船宿の船頭達を集め、若旦那が船頭になる事を発表する船宿の亭主・・・
お小言を言われるって思い込んでいる船頭達は・・・
親方に怒られる前に【謝ってしまおう】って・・・
聞かれてもいない、失敗を告白♪
中でも・・・
船頭:『先日、土手を歩いていたら・・・向こうから酔っぱらった竹が、フラフラ歩いて来たので、脅かしてやろうと・・・
脅かしてやったら・・・竹のヤロウ・・・土手からゴロゴロって落ちていき・・・川へ・・・ポチャン!って・・・
あの、ポチャンって川へ落ちたのが、竹だと思ったのが・・・親方だったんです!』
親方:『あれは・・・お前だったのか?
何故、気がついた時点で、川へ落ちたオレを助けなかった?』
\(>_<)/
船頭:『親方でしたからねぇ〜♪』
\(^o^)/
二人の客を乗せて、船を出港させた徳さん・・・
棹を流してしまうシーンでは・・・
昇太師匠の噺では、ちゃ〜んと2本の棹を船に準備していたり・・・\(^o^)/
船頭の徳さんが、土手に、知り合いを見つけ・・・
徳:『竹屋のおじさん〜♪これから行ってきま〜す♪』
竹屋:『徳さ〜ん!一人で大丈夫かぁ〜い?』
徳:『わからな〜い?』
\(^o^)/
このシーンには・・・笑いました♪
船を桟橋に着ける事を諦めたお客二人は・・・
船に乗ろうって提案したお客が責任をとり・・・桟橋近くの浅瀬で、川に浸かり、もう一人のお客を背負って、桟橋まで行く・・・
しかし・・・
客:『何でお前が・・・』
これは、お客の背中にチャッカリ徳さんが背負われている・・・?
こんな\(^o^)/楽しい?ムチャな?演出♪
\(^o^)/
楽しい楽しい【船徳】です♪
エンディングで・・・
昇:『熱海五郎一座・・・新橋演舞場での一ヶ月公演を・・・
舞台での芝居ですと・・・昼夜公演などでは・・・
1日に、6時間も働くことに・・・
噺家としては・・・考えられない・・・
しかし・・・
客席のお客様方・・・
サラリーマンの方は・・・8時間
主婦の方は・・・一日中
仕事をしなくては・・・
つくづく・・・落語家で、良かったなぁ〜♪
\(^o^)/
さぁ〜みなさん♪(これから)自由な時間を〜♪』
\(^o^)/
By HB
二席目に移るまでの間に、恒例の生着替えに・・・
毎回、オレスタイルの落語会で、生着替えすを披露してくれますが・・・
昇太師匠・・・着替えをしながら、す二席目の噺の事を考えているのか?
顔が・・・コワイ?
\(>_<)/
春風亭 昇太師匠 【鬼背】
初めましての噺です♪
生着替え→高座挨拶→噺って・・・マクラ無しで、いきなり噺本編へ突入しました?
外から家の戸を叩きながら・・・
よ:『源ちゃん!開けてくれよ!』
源:『クワバラ!クワバラ!早く帰れよ!』
よ:『オレだよ♪よも吉だよ♪』
源:『よも吉だぁ〜?もし!お前がよも吉なら・・・.何が好きか分かるはずだぁ〜!言ってみろ?』
よ:『オッパイ♪\(^o^)/』
源:『おぉ〜♪よも吉だぁ〜♪』
戸を開けて・・・
源:『なんだよ!一人かい?女はどうした?』
よ:『逃げられたよ\(>_<)/』
源:『ホレみろ!言わんこっちゃない!』
よ:『源ちゃん♪明日、一緒にお母さんに謝りに行ってくれない?』
源:『・・・』
よ:『明日一緒に謝りに行ってよ?』
源:『・・・よも吉・・・お前のお母さんは・・・
亡くなったよ!』
よ:『・・・???』
源兵衛の説明によると・・・
もともと、よも吉のお母さんは、マメな人で、家の掃除から、庭の草木の世話までキッチリする人だった・・・
よも吉が、放蕩をし・・・家を出て、女と一緒に江戸を離れてしまうと、息子のよも吉が、家に居ないことに、ガッカリしたのか・・・?
毎日欠かさずしていた庭の草木の世話をしない日も・・・
そんな日が二三日続いたので、よも吉のお母さんが心配になり、家を訪ねると・・・
そうしたら・・・家でお母さんは既に亡くなっていた・・・
早桶を用意し、懇ろにと・・・寺の焼き場へ運んだんだが・・・
翌朝になると、お前のお母さんは、寺を抜け出し、家に戻っている!
再び、寺の焼き場へ運んだが・・・結果は、同じ・・・翌朝になると、お前のお母さんは、家に戻っている!
この奇怪な話を、三味沢禅という、みすぼらしい上州の坊さんに禅問答したら・・・
源:『そのご胸中は・・・?』
三味沢禅:『う〜ん』って言って、両手で大きな○を描いた!
(この部分は、一席目の【蒟蒻問答】のワンシーンを【鬼背】の噺の中に切り取り連動させた昇太師匠の工夫ですね♪)
坊さんによると・・・
お母さんは、人と鬼の間の状態で、鬼の部分が、息子を夜な夜な探し歩く行動に駆り立てる・・・
噺の冒頭で、よも吉が、源兵衛の家の戸を叩いた時の、源兵衛の反応を思い出しました・・・
源:『クワバラ!クワバラ!早く帰ってくれよ!』
夜な夜な、よも吉のお母さんの鬼(もののけ)に、『息子は居ないか?』って、毎晩戸を叩かれる源兵衛の心境が、この一言にリンクしての繋がりがよ〜く分かりました♪
昇太師匠のこの噺・・・スゴい構成力です♪
\(^o^)/
よも吉、源兵衛、三味沢禅が話し合い・・・
よ:『お母さんを成仏させるには?どうすれば・・・?』
三味沢禅:『息子を探し回る鬼(母)の背中にピッタリ(おぶさり)張り付き、一言も発しなければ、鬼は、あなたを見つけられない、その状態で、一晩中過ごし、明け方まで、家に帰える事はさせずに、鬼に夜明の朝日を浴びさせなさい!すると、朝日を浴びた鬼は、砂化してサラサラと崩れ落ちて、お母さんは、成仏が出来る!』
その晩に、よも吉は、家のお母さんの背にピタッテ張り付く。
やがて、半分鬼になってしまっているお母さんは、立ち上がり家の外へ・・・
そして、よも吉を探しに・・・
鬼の能力を使いひとっ飛びで、源兵衛の家へ・・・
よ:『『背中にピタッと張り付いていろ!』って言われても・・・
これじゃ〜ズリ落ちちゃうなぁ〜どうしよう?
・・・あっ!これに・・・つかまって・・・』
\(^o^)/って言いながら、鬼化したお母さんの頭の角にしがみつくよも吉♪
\(^o^)/
源兵衛の家でドンドン戸を叩くが、ここによも吉が居ないと諦め・・・
お母さんの鬼は、またひとっ飛びで、次に、竹ん家へ・・・
よ:『今度は竹ん家かよ〜』
竹ん家でも、源兵衛の家でしたように、ドンドン戸を叩く・・・
よも吉が居ない事を竹ん家でも確認した、お母さんの鬼は・・・
またまた・・・ひとっ飛び・・・
次には・・・
よ:『今度は・・・留んとこだよ・・・オレの友達ん家を順番に回っているんだ・・・』
\(^o^)/
留ん家でも戸をドンドン叩き・・・よも吉が居ないのを確認したら・・・
またまた・・・ひとっ飛び・・・
今度は・・・浅草寺へ・・・
よ:『あぁ〜浅草寺だぁ〜子供の頃にオレをお母さんが連れてきてくれた所だぁ〜
たしか・・・浅草寺でオレは迷子になっちまって・・・お母さんがオレを見つけてくれたんだったよなぁ〜♪』
\(^o^)/
母親との思い出のある浅草寺・・・
次にまたまた・・・ひとっ飛び・・・
飛んできた所は・・・飛鳥山・・・
よ:『子供の時分、桜の季節にお花見にここ、飛鳥山に来たなぁ〜♪』
\(^o^)/
またまた、母親とよも吉との思い出の地へ・・・
【鬼になってまで・・・オレの事を探してくれているのか・・・】
最後にお母さんの鬼が訪れた先は・・・
やはり・・・思いでの地・・・
よも吉が小さい頃からよく遊んでいた近所の神社へ降り立つ!
母親と、思いでの地巡りをして、よも吉は・・・涙を・・・
そして、一晩中飛び回って・・・そろそろ夜明けの時刻が・・・
ここで、お母さんの鬼が・・・背中にピッタッと張り付いているよも吉に語りかける・・・
母:『なに、泣いているんだい♪
お前が背に居ることは・・・分かっていたよ♪』
よ:『・・・・・・・・・』
\(>_<)/
母:『お前・・・三味沢禅坊主になんて言われた?
口を利いちゃいけない!って言われなかったかい?』
よ:『・・・・・・・・・\(>_<)/』
確かに・・源兵衛の家や竹ん家や留ん家・・・浅草寺・・・飛鳥山・・・って
お母さんの鬼が移動するたびに・・・よも吉・・・実況中継の如くに声に出して・・・思い出を語っていました・・・
な〜るほど\(^o^)/
背中に張り付いているのが、バレていたんですね♪
\(^o^)/
母:『一つ聞いていいかい?
お前は、あの女(よも吉と一緒に江戸を離れた女)のどこに惚れたんだい?心かい?』
よ:『オッパイ!\(^o^)/』
ここで、再び噺の冒頭でのクスグリを有効的に放り込んでくる昇太師匠・・・
これまた・・・噺の構成力の妙にビックリです・・・
そして・・・最後にさらに、さらに、追い討ちをかける驚きが・・・
よ:『お母さん!朝日を浴びてしまうと成仏してしまうよ・・・鬼に成ってまで・・・何か心残りが有ったんじゃ〜?』
母:『泣いているお前を・・・
もう一度背負ってみたっかったのさ・・・』
この噺・・・7月13日からの【お盆】を意識してこの噺をかけたのか・・・
???ですが・・・
チョッと衝撃的な噺を聞いてしまった・・・?
考えすぎかな?
でも、生着替えの時のあの恐い顔・・・
仕掛け満載のこの噺【鬼背】の事を考えながら・・・なのですか?ね・・・
そして、マクラなしで、噺にいきなり入ったのも・・・
納得です♪\(^o^)/
仲入り
春風亭 昇太師匠 【船徳】
マクラでは・・・
昇:『今、休憩をとってもらい・・・
お後1席で終わりです♪
後・・・30分くらいで・・・
明るいうちから・・・
飲めますねぇ〜♪
\(^o^)/
下北沢には・・・良いお店がいっぱい有りますから・・・
イヤなおじさんに絡まれながら飲みます♪』
\(^o^)/
昇:『今日の一席目は・・・【蒟蒻問答】で・・・
噺の中に言い立てがあるので、苦手でして・・・
二席目の【鬼背】は・・・
以前に結成していたSWAのメンバー一人一人に、夢枕貘先生が、一席づつ作って下さった新作落語で、【鬼の背詣り】というタイトルの喬太郎さんへの書き下ろしで・・・
その【鬼の背詣り】を私が書き直したものです♪』
\(^o^)/
そういう出どころの噺なんですね♪
\(^o^)/
昇:『【鬼背】は、5年前に1回きり演じました・・・
噺にデテクル、『よも吉』・・・似た噺がありまして、そちらの噺の主人公の名前が『いよ吉』・・・昨日の公演で、『よも吉』を→『いよ吉』って言ってしまいまして・・・
いっぺん間違えると・・・最後まで、『いよ吉』で演じないと・・・また、まちがえないように、辛かったです!
なので・・・今日は、ここに、『よも吉』って書いてきました♪』って言いながら、左手を差し出す昇太師匠♪
\(^o^)/
昇:『私は、春風亭柳昇の弟子になりました♪
私・・・気が小さいので・・・
柳昇のもとで、のびのびとやらせてもらいました♪
だから・・・私・・・志のさん(立川志の輔)によく言うんです・・・『バカじゃない?』って・・・
私の師匠が談志師匠だったら・・・ダメですね♪
私・・・気が小さいので・・・\(>_<)/
本当に、師匠選びは・・・運ですね♪
そして、噺家って職業も・・・
日本だからこそ、できている職業で・・・
もし、台湾に生まれていたら・・・噺家には成れませんでしたから・・・♪\(^o^)/
仕事の噺として・・・
【3K】って言葉・・・日本で、ブームになった言葉ですが・・・
今までで、『一番ダメな言葉』ですね!
学生の時に、色々経験して、自分に合っている仕事を見つける!
そして、自分に合っている仕事に就いて、合っているって思っていても・・・
じつは・・・その仕事が自分に合っていなかったり・・・♪ 』
こんなマクラを振って・・・噺【船徳】に・・・
噺の冒頭では・・・アクション(雀に成りきる)をつけての・・・若旦那のアイデア・・・『雀をたくさん捕る方法』を披露し・・・
こんな、馬鹿げた事を日長一日考えている、親(お店の旦那)に勘当された、船宿に居候中の若旦那・・・♪
船宿亭主:『若旦那・・・あなた・・・額に汗して働こうって、思いませんか?』
若旦那:『私だって、働こうって思っていますよ!』
船:『何をするんですか?』
若:『船頭だよ♪』
船:『どこの船宿で・・・?』
若:『ここだよ!』
船:『船頭って、辛い仕事ですよ!あなたに、ガマン出来ますか?』
若:『ガマン出来んだよ!』
って言いながら、両手で太もものあたりを【バンバン】叩きだし・・・
いかにも、若旦那の駄々っ子ぶりを、コミカルに強調する昇太師匠♪
\(^o^)/
船宿の船頭達を集め、若旦那が船頭になる事を発表する船宿の亭主・・・
お小言を言われるって思い込んでいる船頭達は・・・
親方に怒られる前に【謝ってしまおう】って・・・
聞かれてもいない、失敗を告白♪
中でも・・・
船頭:『先日、土手を歩いていたら・・・向こうから酔っぱらった竹が、フラフラ歩いて来たので、脅かしてやろうと・・・
脅かしてやったら・・・竹のヤロウ・・・土手からゴロゴロって落ちていき・・・川へ・・・ポチャン!って・・・
あの、ポチャンって川へ落ちたのが、竹だと思ったのが・・・親方だったんです!』
親方:『あれは・・・お前だったのか?
何故、気がついた時点で、川へ落ちたオレを助けなかった?』
\(>_<)/
船頭:『親方でしたからねぇ〜♪』
\(^o^)/
二人の客を乗せて、船を出港させた徳さん・・・
棹を流してしまうシーンでは・・・
昇太師匠の噺では、ちゃ〜んと2本の棹を船に準備していたり・・・\(^o^)/
船頭の徳さんが、土手に、知り合いを見つけ・・・
徳:『竹屋のおじさん〜♪これから行ってきま〜す♪』
竹屋:『徳さ〜ん!一人で大丈夫かぁ〜い?』
徳:『わからな〜い?』
\(^o^)/
このシーンには・・・笑いました♪
船を桟橋に着ける事を諦めたお客二人は・・・
船に乗ろうって提案したお客が責任をとり・・・桟橋近くの浅瀬で、川に浸かり、もう一人のお客を背負って、桟橋まで行く・・・
しかし・・・
客:『何でお前が・・・』
これは、お客の背中にチャッカリ徳さんが背負われている・・・?
こんな\(^o^)/楽しい?ムチャな?演出♪
\(^o^)/
楽しい楽しい【船徳】です♪
エンディングで・・・
昇:『熱海五郎一座・・・新橋演舞場での一ヶ月公演を・・・
舞台での芝居ですと・・・昼夜公演などでは・・・
1日に、6時間も働くことに・・・
噺家としては・・・考えられない・・・
しかし・・・
客席のお客様方・・・
サラリーマンの方は・・・8時間
主婦の方は・・・一日中
仕事をしなくては・・・
つくづく・・・落語家で、良かったなぁ〜♪
\(^o^)/
さぁ〜みなさん♪(これから)自由な時間を〜♪』
\(^o^)/
By HB
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